僕は、泣いていた。
少し熱めのお湯に浸かって、
傍らには
透明なグラスに入ったカシスが、
白ともベージュともとれる
ようよくのない浴室に
彩りを添えている。
半身浴なんて、
いき遅れたOLじゃああるまいし、
僕には関係のないことだけれど、
湯船に腰の辺りまで浸かって
小説を読むのは意外と好きなんです。
先日買った小説、
「恋愛寫眞」
だいぶ読み進めていて
もう佳境に入っている。
僕は小説とか読むのは遅い方なので
良いペースで読み進んでる。
中盤まで読んでみての感想は、
のほほんとした日常。
詳しく言ってしまうと
ネタバレになってしまうので
控えますが、そんな感じです。
ただ、
僕は泣きました。
読み終えて。
良いですね。
少し大人な、それでいて不器用で純粋で。多分、映画の効果も大きいと思いますが。
小説やドラマだから、
心惹かれるのかもしれませんね。
綺麗なモノ。
そういうのが欲しいのかもしれません。
どこかに売っていたらいいのに。
良い物語でした。
ありがとうございました。