「空と街は重力の海」 | ケセラセラで行こう - 蟋蟀 竜之佑 Official Blog


想いはきっと届かなくて
それが当たり前です
なんて笑ってみたんだ

想えば想った、その分だけ
何か置き去りにして
また笑えた


秒針的症状は刻々と
耳なりは止まないんだよ
白い道標、両手で隠しながら
思うように歩けない

不意に落ちた暗転
どうして何も言わないの
問いかけた少女は
ただの造形で

言葉の半分から感情を
読み取るけど
言葉では救われない


誰も知らない空は
何もいらない空で
想いが溶けて
消えてなくなるように
願った、願った
誰も知らない空は
何もいらない空で
藍色はやがて
黒に沈んでいく
そっと、そっと


誰も知らない

何もいらない

想いは消えていく