想いはきっと届かなくて
それが当たり前です
なんて笑ってみたんだ
想えば想った、その分だけ
何か置き去りにして
また笑えた
秒針的症状は刻々と
耳なりは止まないんだよ
白い道標、両手で隠しながら
思うように歩けない
不意に落ちた暗転
どうして何も言わないの
問いかけた少女は
ただの造形で
言葉の半分から感情を
読み取るけど
言葉では救われない
誰も知らない空は
何もいらない空で
想いが溶けて
消えてなくなるように
願った、願った
誰も知らない空は
何もいらない空で
藍色はやがて
黒に沈んでいく
そっと、そっと
誰も知らない
何もいらない
想いは消えていく