「アスリートの体格」 | 泳ぐ写真家龍之介

「アスリートの体格」

仕事ができる人はなぜ筋トレをするのか (幻冬舎新書)/山本ケイイチ

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人気トレーナーの山本ケイイチ氏の
「仕事ができる人はなぜ筋トレをするのか (幻冬舎新書)」を読みました。
あまりに面白く、2時間ほどで読み終わってしまいました。
その中で、氏は、
外人(多分欧米人)はアスリートと一般の人の体格の差がほとんどないが、
日本人は、かなり差がある。
と指摘しています。
ということは、日本人は、欧米人と同じ土俵で戦うために、
数少ない体格に恵まれたエリートが、
相当無理して体を作っているとも言えます。
相撲の世界が外人力士だらけになったのも、無理ないでしょう。
日本人で力士になれる体格の人を探すのは、
結構大変ですが、
例えば、ロシアやスラブ系の国では、体格的に適格者は
どこにでもいるでしょう。
適格者がいる確率が、全然違うわけです。

以前、オーストリアのザルツブルクで、
夜遅く、ホテル近くの大衆酒場に食事に行った事があります。
たまたま、そこに、セルビアからの出稼ぎ労働者たちが、
10人ほど、仕事を終えて、上機嫌で酒を呑みながら歌っていました。
彼らは、大体180cm~200cmの身長で、冷蔵庫のような体型。
そのごつい筋肉質な体格と陽気な性格のコントラストが印象的でした。
10人いれば10人ともプロレスラー並みの体格の国と
コンタクトスポーツで争うのは、
戦う前から相当なハンデがあります。
セルビアやクロアチアなどの欧米でも比較的大柄な人が多い地域は、
人口は1000万人前後ですが、
世界クラスのアスリート(特に球技)の比率は相当高いと思います。

アメリカを含め、ヨーロッパ大陸は、
歴史的に民族の移動が激しく、戦いの歴史で、
様々な血が混じり合っています。
それが、体格的にも、闘争本能的にも有利に働いているのは間違いありません。
日本がアスリート大国になるためには、
数少ないアスリート適格者を探して鍛えるよりは、
移民政策が一番効果的なのかもしれませんね。