「続・トリビア〜剣闘士」 | 泳ぐ写真家龍之介

「続・トリビア〜剣闘士」

剣闘士と言えば、ローマ帝政時代に
円形闘技場で、一対一の殺し合いをして
観客の目を楽しませていたと考えられています。

映画の「グラディエーター」等でも、そのように描かれていますが、
実は、それは事実ではないそうです。
実際は、どちらかが、倒れたりして、勝負がついたと思われた時点で
試合は終わりで、軽いケガを負うくらい。
剣闘士は、一種の公務員扱いで、
手厚く保護されていたそうです。

また、現在のイタリア出身の剣闘士は少なく、
その多くは、セルビアやクロアチアなどのバルカン半島諸国の
出身だったそうです。
主に、その地域で労働に従事していた奴隷の中から
才能のある屈強な若者が選ばれて
ローマに連れて来られ、
地獄の特訓を施されたということです。

現在、もっともそれに近いスポーツはなんでしょうか?
多分、それは水球でしょう。
イタリアには、水球のプロリーグがあって、
サッカーに次ぐ人気を誇っています。
選手の多くはセルビアやクロアチア出身の巨漢で、
ラフプレーで、プールが血に染まることもたびたびです。
イタリア人は、もともとこういう見せ物が好きなようですね。