「ホンダF1撤退」 | 泳ぐ写真家龍之介

「ホンダF1撤退」

F1は、私が中学生の頃、
おそらく1960年代から、放送されていました。
ときどき父といっしょに見ていたことを思い出します。
世界が、特に日本が高度成長するに従って、
時代の気分として、人気を得てきたと思います。
多くの人が
時代のスピードとF1のスピードがシンクロしているような
イメージをもっていたのではないのでしょうか?

そのF1の常連であるホンダがF1から撤退するとか。

私は、
「よく決断した。あっぱれじゃ! ごくろうさまでした。」
と言いたいと思います。

F1レース自体が消費するガソリンや排気ガスは
全体から比べると、微々たるものだと思いますが、
いくら、ヨーロッパを中心に継承されてきた文化とは言え、
もう、「時代の気分」がそうではないのです。
アフリカの小国の国家予算に匹敵するような金額をつぎ込むだけの価値が
あるのか?21世紀に入った頃から、疑問に思っていました。

今は、スピードで変化する時代から、
パラダイムが劇的に変化する時代に変わってきたと思います。
そんな時代にF1はいかにも不釣り合いだと感じます。


フェラーリも撤退しそうな気配で、
もう、このへんで、あのような20世紀的なイベントは、
考え直した方が良いのではないでしょうか。


ホンダの決断は、F1の行く末を予見していると思います。

他のメーカーの英断を期待したいと思います。