「行ってみたい国」 | 泳ぐ写真家龍之介

「行ってみたい国」

の筆頭はインドです。
ヨーロッパ、アメリカは
あちこち仕事で長期滞在していますが、
アジアは、タイにしか行ったことがありません。

インドに行くのはちょっと怖い気もします。
なぜなら、はまってしまって、
戻って来ない可能性があるからです。
今のところ放浪癖は沈静化していますが、
顔を出しそうな気配もします。

ただ、

アジアの諸地域は、
昔と違って、最近では、
あちこちで紛争が起こっているので
自由に歩き回れるところが減って来たのが残念です。

昔、ニューヨークに住んでいた頃、
リトルインディーによく出かけました。
インド料理を楽しむためで、
どの店も、とても美味しく、安価でした。
ただ、結構物騒な地域を通らないといけないので
緊張しました。

天才バイオリニストの後藤みどりさんが、
リトルインディーの近くに住んでいたようで、
よく見かけました。
バイオリンを抱えていることもあり、
もしかしたら、あれは
「ストラディバリウス」なんだろうか?
(彼女の愛器はストラディバリウスでした)
と心配したものです。
あんな物騒な地域で、億はする楽器を無造作に抱えている
後藤みどりさんを見ると、不思議な気がしました。
誰も、小柄でどこにでもいそうな東洋人の女性が
そんな高価なバイオリンを抱えているとは
思わないでしょうけど、、、。

一度、NYで著名な音楽家の
ストラディバリウスが置き引きにあったことが
ニュースになりましたが、
すぐに、発見されたそうです。
話によると、盗んだ犯人がその価値を分からずに、
ただの古びた楽器だと思って、
ごみ置き場に捨てていたそうです。

話がずいぶん逸れてしまいましたが、
私がインドが好きな理由は、
ヨガの聖地だということもありますが、
信心深い人が多いというのがその理由です。
ヒンズー教徒とイスラム教徒は仲が悪いのですが、

とにかく仲が悪い両者と、
キリスト教徒や仏教徒がひしめきあっている
多様性と寛容性が魅力です。

マザーテレサが亡くなったとき、
インドでは国葬にしたそうですが、
カトリックの修道女を国葬にするというのが
とても、インドらしく、
懐の深さを物語っていると思います。

私の弟は、仕事で、インドのマハラジャと友人になり、
その、大邸宅に招かれたのですが、
「飲んでも構わないよ」と言われた
邸内のプールの水は
すべて、「Evian」だったそうです。

そんなとてつもない大富豪と
マザーテレサの「死に行くものの家」
が共存する国とは、どんな国なのか
興味がつきません。

嗚呼、行ってみたい!