「マット・ビオンディ」 | 泳ぐ写真家龍之介

「マット・ビオンディ」



Matt Biondi


私にとって、水泳の世界で、ヒーローは誰かといったら、
このマット・ビオンディ以外にはいません。

マイケル・フェルプスは北京で8個の金を獲得しました。
ビオンディは、ソウルで5個でした。
メダルの数だけでいったらフェルプスですが、
天才度、規格外という点でいったら、
圧倒的にビオンディでしょう。

なんせ、競泳を始めて2年で最初の金メダルを獲得したんですから。
それまでは、水球の選手で、競泳を始めてからも、掛け持ちでした。
彼は、自分のスタイルを貫き
2mを超す体をフルに使って、
水泳の理論が全く通用しないような泳ぎで、他を圧倒しました。
努力型の天才、フェルプスと対照的でした。

私は、努力型を寄せ付けない、
こういう天才型の選手が大好きです。
神の存在を一番身近に感じる事ができるからです。

彼は、底抜けに陽気で、
コメディアンのようでしたが、
アメリカの英雄になって、注目を一身に浴びるようになると
次第にナーバスになり、華やかな世界を嫌い、
逃げるようにしてハワイに移住しました。
現在は高校で、化学の先生をしているそうです。

最近、コメンテーターとして復帰したようで、
動画(左)は、その様子です。
とてもコメディアンしていて元気そうです。