続「筑紫哲也さんの思い出」
筑紫さんと最後に会ったのは、
9.11テロの直後で、世の中が騒然としている頃でした。
お世話になっている編集者が酒席を設けてくれ、
赤坂で呑みました。
筑紫さんがNYに特派員として滞在していた頃に、
私も当地で仕事をしていたこともあって、
よく、そのころのNYやアメリカの話題に花が咲きました。
当然、酒席では、9.11後のアメリカの醜悪な面について語り合いました。
9.11後のヒステリックなアメリカを見て、
私は、
「今まで、悪い面を見ながらも、
それを補ってあまりある良いところがある人が
信頼回復不可能な面を見せたようだ。」
と、アメリカの事を比喩しました。
筑紫さんも同意見で、
「嫌なところを見てしまったね。本当に嫌な気分だ。」
と残念そうに語っていたのが印象的でした。
これは、やはり、ベトナム戦争時の世相を直に知っている世代の人間に
特有の反応かもしれません。
酒席が少し暗くなりかけそうになったとき、
「さあ、今日も今から仕事だ。」
と、元気に、颯爽と、TBSの玄関に入って行く
筑紫さんの後ろ姿を思い出します。
そのアメリカが、大変革しようとしている時に、
この世を去ってしまったのは、
アメリカ文化を愛していた筑紫さんにとっては、
心残りであったに違いありません。
ゴア副大統領、クリントン大統領に続き、
オバマ大統領とも、是非対談して欲しかったと思います。
もし、実現していたら、
きっと、うれしそうに、笑顔で、インタビューに臨んだことでしょう。
いろんな世界で、
来る人と去っていく人の対比が鮮明に写る
今日この頃です。
9.11テロの直後で、世の中が騒然としている頃でした。
お世話になっている編集者が酒席を設けてくれ、
赤坂で呑みました。
筑紫さんがNYに特派員として滞在していた頃に、
私も当地で仕事をしていたこともあって、
よく、そのころのNYやアメリカの話題に花が咲きました。
当然、酒席では、9.11後のアメリカの醜悪な面について語り合いました。
9.11後のヒステリックなアメリカを見て、
私は、
「今まで、悪い面を見ながらも、
それを補ってあまりある良いところがある人が
信頼回復不可能な面を見せたようだ。」
と、アメリカの事を比喩しました。
筑紫さんも同意見で、
「嫌なところを見てしまったね。本当に嫌な気分だ。」
と残念そうに語っていたのが印象的でした。
これは、やはり、ベトナム戦争時の世相を直に知っている世代の人間に
特有の反応かもしれません。
酒席が少し暗くなりかけそうになったとき、
「さあ、今日も今から仕事だ。」
と、元気に、颯爽と、TBSの玄関に入って行く
筑紫さんの後ろ姿を思い出します。
そのアメリカが、大変革しようとしている時に、
この世を去ってしまったのは、
アメリカ文化を愛していた筑紫さんにとっては、
心残りであったに違いありません。
ゴア副大統領、クリントン大統領に続き、
オバマ大統領とも、是非対談して欲しかったと思います。
もし、実現していたら、
きっと、うれしそうに、笑顔で、インタビューに臨んだことでしょう。
いろんな世界で、
来る人と去っていく人の対比が鮮明に写る
今日この頃です。