「ゲイのお兄さん」 | 泳ぐ写真家龍之介

「ゲイのお兄さん」

以前、ロケでニューヨークに行ったときの事、
下町にあるバーニーズNY本店で昼食を摂る事になりました。
地下にデリがありました。
トレーに好きな料理を乗っけて、最後にレジで会計といった
ちょっと社食や学食のような、システムですが、
なんせ、バーニーズNY。抜群のセンスのデリでした。
会計に進むと、カリブ海系の黒人が2人でレジを担当していて、
そのうちの一人が、物腰から、明らかにゲイだと分かりました。
彼は、口に人差し指を当てて「シィー」っといったポーズして
私にウィンクすると、お金を取ろうとしません。
後ろがつかえていたので、そのままパスして席に着くと、
後ろに並んでいたNYの仕事仲間が
「お前が好みなんだよ。だから奢ってくれたのさ」
と「説明」してくれました。
アメリカで、ゲイに「もてる」日本人は、
圧倒的に、角刈りの体育会系のおにいさんタイプです。
だから、意外でした。好みも多様なんですね。

そういえば、マイアミでも、ウェイターの黒人のゲイのおにいさんが、
いろいろとサービスしてくれました。
確か彼もカリブ海系でした。
「俺は、カリブ海諸国に行ったらもてるのだろうか?」
なんて、考えてしまいました。

人に好意を寄せられるのは、うれしいことですが、
やはり、それがゲイのお兄さんだと、
ちょっと、お尻がむずむずします。