「知識」 | 泳ぐ写真家龍之介

「知識」

インターネットの検索で調べて知った「知識」と、
時間をかけて、あちこち本屋を探しまわって、得た「知識」では、
たとえ同じ内容であっても、
後者の方が、より強く、情報として脳内にインプットされるそうです。

わたしもそうですが、
ネットで、お手軽に調べて、知ったつもりになっている情報は、
すぐに忘れてしまうものですね。
とっかかりとしては、ネットは素晴らしい媒体だと思いますが、
そこから先は、やはり、探したり、本を読んだりして、
できれば、人と意見を交換したりして得た知識が
本物の知識として定着すると思います。

ある脳学者が、
ネット中毒の若者に、ある、知識について、知っているか聞いてみたら、
「もちろん知っている、wikipediaに載っている」
という返答だったそうです。
だったら、今、説明してくれるか?と尋ねると
「すぐに、検索してみるから待ってくれ」
と言ったそうです。

この若者が「ある知識を知っている」
ということは、
「その知識の説明があるネットのサイトを知っている」
ということだったそうです。
つまり、
ただ単に、「知ってるつもり」だったということです。

そういう人が着実に増えているそうです。

ちょっと怖い話でした。