『冷暖人間』 | 泳ぐ写真家龍之介

『冷暖人間』

よその国に行って、ホテルに滞在していると
深夜、早朝に目が覚めることがあって、
仕方ないから、テレビのスイッチを入れて、
ドラマを見たりします。
そうすると、
日本から輸入されたテレビドラマやアニメが放送されていて
びっくりすることがあります。
イタリアでは、「ど根性ガエル」をやっていました。
花の都フィレンツェで「ど根性ガエル」にお目にかかるとは思ってもいませんでした。

今回の北京オリンピックで、当地のホテルに滞在したジャーナリストが
やはり、夜、ホテルでテレビを観ていて、
ある日本のドラマが、大人気であることを知ったそうです。

その中国名のタイトルは、『冷暖人間』。
オリジナルの日本のタイトルは、『渡る世間は鬼ばかり』です。

人口も10倍以上、暖かい人間も10倍いれば、冷たい人間も10倍いるのでしょう。
日本以上に、悲喜交々な世知辛い社会に住んでいる悲哀が
「冷暖」という言葉に現れています。

しかし、さすが漢字と故事成語の国。
名タイトルだと思います。