「エーリッヒ・フロム」 | 泳ぐ写真家龍之介

「エーリッヒ・フロム」

昨日、ふと読んだ本の中に、
心理学者エーリッヒ・フロムの
「人間は、自分の意志とはかかわりなく生まれてきて、
自分の意志に反して死んでゆく」
という一節がありました。
はっとして、一瞬暗澹たる気持ちになりましたが、

この言葉は、重いと感じました。
この言葉ほど、
人間がいとおしくなる言葉はないと思います。
また、
この言葉ほど、人生がかけがえのないものだと
感じさせるものはないと思いました。

書物は死せる知識かも知れませんが、
タイミングを見計らって、蘇生し、
その重いメッセージを投げかけて来ます。