「ゲラン」 | 泳ぐ写真家龍之介

「ゲラン」



というコスメの老舗があります。

もちろんフランスの会社。

歴史は確か200年くらいだったかな。


創業時は、薬屋さんで、その後、調香を始めたとのこと。

フランスでの、コスメに関してのブランドランキングは、

シャネルより2ランクほど上だとのこと。もちろん、ダントツのトップです。

私も、ブランド名は知っていたのですが、

どんなメーカーか、全く知りませんでした。


ゲランの会長、フィリップ・ゲラン氏が来日して

インタビューを撮影しました。

ずいぶん前の話ですが、、、。

男性用のオ・ド・トワレ(香水)、「エリタージュ」を初めて世に出すことになって、

そのキャンペーンでの来日でした。


写真がそうですが、

「君も使ってみてくれ」

と、大きなボトル(10cm×10cm×3cm)をいただきました。

10年以上使って、まだ残っています。

香りは、少し変化して、丸くなってきたようです。

昨日、バカラを撮ったときに、ついでに撮ってみました。

ボトルが美しいです。

このボトルは発売記念用で、非売品みたいです。


私には、それまで、トワレを使う習慣はなかったのですが、

これを機会にということで、

TPOに応じて使ってみることにしました。


香りは柑橘系で、全く嫌味がありません。

男性用にもかかわらず、女性に評判がよいです。

かみさん(もう別れましたが)や他の女性にも評判がよく、

自分も使ってみたいと、購入された方もいます。


ほぼ同時期に発表された、シャネルやラクロワの男性用トワレも、

偶然トライする機会に恵まれましたが、

ちょっと、きつくて、気分が悪くなりました。

ゲランと比べると、少し品がない感じです。


素人ながらに、ゲランは一日の長があると感じました。

日本人の感覚に合うのかもしれません。


ゲラン一族は、鋭い、嗅覚、香りの感覚を保つため、

刺激物は口にしないそうです。

調香の妨げになることは、一切排除しているとのこと

職人気質なんですね。


それから、


19世紀のゲラン本社の写真を見せてもらいましたが、

小さな薬局のような風情です。

職人さんが、小さな工房で、

こつこつと良いものを作り続けてきたのですね。

「ゲラン」は、今では、すごいブランドに成長しましたが、

なんか微笑ましい感じがしました。