「フォトグラファー人生(2)」
どんな仕事をやっていても50歳というのは、
いろんな意味で節目にあたると思います。
また、男性も女性と同じで、
体調とか精神の方に、変調をきたすような状況になる人が多いようです。
実際、私の仕事仲間の編集者やデザイナーさんで
鬱になった方がいて、家族も大変だったようです。
幸い私は、1年ほど、ぼーっとしていて、
昔やっていた競泳や、ずっと生活の一部になっていたヨガに集中することで、
なんとか危機を乗り切ったようです。
ニューヨークでは「フォトグラファーは50歳で新人だ」
と言われていました。
それだけ、ベテランが活躍しています。
しかし、そこに行くまでには、皆、浮き沈みを経験していて、
それを乗り切った人だけが、生き残っていきます。
巨匠とよばれるフォトグラファーでも例外ではありませんでした。
それほどタフな世界です。
それで、初めて、
自分の今までの作品を集めて、見直してみました。
そして、何が、自分の持ち味であり、他とは違うのか、
どういう写真を撮っていこうか、
人に何を与えることができるのだろうか?
等をいろいろと考えてみました。
そして自分なりに、結論を出して、
再出発をしたところです。
同窓会で友人たちの話を聞くと、お勤めの人も、お医者さんも
自営業のひとたちも、皆、同じような悩みにぶつかる時期のようです。
幸い、私は、全く仕事を中断した時期はなかったので、
仕事勘は鈍っていないようです。
結構、最近では精神的なパワーも復活してきました。
ネット時代になって、
いろんなアピールや売り方ができるようにもなりました。
ビジネスにも可能性が広がり、
わくわくしてきたところです。
(続く)