「マンションと車」 | 泳ぐ写真家龍之介

「マンションと車」

の販売が減速しているそうです。

最近、ポストに投函される不動産のチラシの量が異常に多いので、

何かおかしい。と思っていたら案の上そうだったようです。


おそらく今からは、土地を直近の最高値で購入した業者さんが

投売りを始めるのでは?と思っています。


北米大陸では車の販売が結構減速しているようです。

車がないと移動できない国で減速するとは

リセッションに入っているのでは?

と考えてしまいます。


ところで、日本で人気のメルセデスベンツは、

なぜか北米大陸では売れません。

人気がないのです。

昔も今もです。

価格も、日本よりはるか下に設定してあるにも関わらず、です。

これは、世界で一番リッチな国としては、とても不思議な現象だと思います。

私が住んでいた頃は、

乗用車販売総数の1%にも達していませんでした。

北米大陸で売れないと、自動車メーカーはとても厳しくなります。

大手自動車メーカーは北米市場をターゲットに商品を開発するからです。


ダイムラーベンツ社の不振は、元はと言えば、北米大陸販売不振から来ているようです。

アメリカの都市部に住んでいた経験から推測するのですが、

私は、アメリカ、特に都市部ではドイツという国のイメージが良くない。というのが

その原因になっていると考えています。

日本では信じられないと思いますが、

アメリカでは、現在でもホロコースト(ナチスドイツのユダヤ人大虐殺)

のテレビドラマを定期的に放映しています。

なぜか?は、お分かりになる方が多いと思います。


多分、そのあたりが原因になっているのではないかと睨んでいます。

ただ、BMWは人気があります。そこも不思議です。


古いドイツの負のイメージ=メルセデスベンツ

新生ドイツの明るいイメージ=BMW


という図式ができあがっているのかもしれません。

007でも、ボンドカーがBMWで、

それを攻撃する敵の車がすべてメルセデスという設定がありました。


これは、一種のサブリミナル効果と言えなくもないと思います。

誰が見てもベンツのイメージは良くありません。

この映画を見た子供が、潜在的にどういうイメージを植えつけられるか?

そこまで、推測してしまいます。


そういえば、アメリカでは、

ポルシェが、子供向けにテレビコマーシャルを流しています。

これを見た、将来の潜在ユーザーである、こどもたちは、

スポーツカー=ポルシェ

と、イメージするようになるらしいですね。


とても賢いやり方だと思います。


これらを考えると、自動車文化は、いろんな歴史や思惑を抱え込んでいて

興味がつきないと思います。


しかし、

太平洋戦争で戦火を交えて、

かつては、嫌われていた日本国の

アコードやレクサスがアメリカ国民に愛されて、

派手に売れている現実と比較すると、

メルセデスベンツの販売不振は興味ある現象です。