「楽しみはすぐ終わる」 | 泳ぐ写真家龍之介

「楽しみはすぐ終わる」

私は寝起きが悪いことが多い。
ずいぶん前の話だが、
東京が、早朝、震度5の地震に襲われたことがあった。
その時、わたしはそれに全く気がつかずに寝ていた。
地方に出張していた、当時のかみさんが、
心配で電話してくれて初めて目を覚ました。

その反面、

好みの女性と寝ている夢を見ていると、
肝心なところで急に目が覚める。
これは、常にきまってそうだ。
快楽の夢はすぐに終わり、記憶にさえ残らない。
そして、現実の空しさだけが、ずっと続く。

ブラジルの詩人、ビニシウス・デ・モラエスの有名な詩に
以下のようなものがある。

Tristeza nao tem fim. Felicidade sim.

(楽しみはすぐ終わるが、悲しみは続く)