「ミシュランのガイドブック」 | 泳ぐ写真家龍之介

「ミシュランのガイドブック」

フランス料理の巨匠、ベルナール・ロワゾーが、
自分のレストランの☆が落ちたのを苦に、自殺をしてから、
ミシュランガイドブックの存在について、
疑問を呈する人が増えています。

私は、ミシュランのガイドブックは、20世紀的な
過去の文化だと思っています。

イタリア人は、ミシュランの評価を迷惑がって、
馬鹿にしているとか。
イタリアが、ローマ時代に高度に発達した都市文化を謳歌していた時代、
フランスは、ガリア地方と言われ、
毛皮の腰巻きをした蛮族の住む地域でした。
映画「シーザー」や「グラディエーター」にも
同様に描かれています。
そんな後発の国に評価されてたまるかというのでしょう。

日本に比べたら、フランスは後発の新しい国です。
そんな国のタイヤメーカーのガイドブックに
評価されてたまるか!というのが
私の正直な気持ちです。
あんなのをありがたがるのは、
もっと後発のアメリカ合衆国くらいでしょう。

日本では、☆をもらうのを拒否した老舗も多いとか。
☆をもらって喜んでいるような店は、
たいしたことはない俗物でしょう。

フランス文化には尊敬できるところも多いのですが、
その傲慢さが最も出ているものの一つが
ミシュランのガイドブックだと思います。