「まかない料理とは、」
コックや板さんなどの料理人が
自分たちの昼食や夕食として厨房で作る料理のことです。
これは洋の東西を問いませんが、
お客に出す料理と同じ素材を使って作る場合が多く、
余った素材や切れ端等を使います。
私も撮影の合間にコックさんにいただいたり、
かつて包丁をにぎっていたころ、自分で担当したこともあります。
このまかない料理というものは、不思議ですが、
見ていて本当においしそうなのですね。
実際、なかなかの味です。
しかし、これだけはどんなお客さんでも、
口にすることはできず、
ますますどんな味なのか興味はつのるばかりです。
まかない料理の特徴は、素材の量がふんだんであること。
思い切った味付けであること、、、
客の好みとかを気にする必要がありませんから。
それから、料理担当者の様々な
味に対するトライやアドリブが楽しめること。
などが掲げられます。
左の写真は前述のフィレンツェのリストランテ、
エノテカピンキオーリのコックさんたちの昼食の様子です。
テーブルに並ぶのはもちろんまかない料理。
この日ごちそうになったランチより、
こちらの方に興味が向いてしまいました。
今になって思えば、
無理を言っても
まかない料理をごちそうになるべきであったと後悔しきりです。