「ポートレートを撮るときは」 | 泳ぐ写真家龍之介

「ポートレートを撮るときは」

paul

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常に被写体の目を見ていますが、

目を見ていると、いろんなことを感じます。

今まで、国内外の有名人を数多く撮ってきましたが、

欧米の有名人(芸術家、企業家、スーパーモデル)は、

目が強いというか、

自分の個性を思う存分発揮して仕事をしているので、

その眼力のストレートさと、そこに潜む自信には、

日本人にないものを感じてしまいます。

おそらく日本人の芸術家や俳優で、

自分の個性をストレートに出して活動できる人は稀でしょう。

それは、彼らの力量とは関係なく、

彼らを取り巻く回りの思惑がそうはさせてくれないのだと思います。

そのもやもやは、結構こちらにも残ってしまうので、

撮影後はちょっと重い気持ちになったことが多くあります。

逆に、海外の芸術家たちの強い眼力とオーラには、

大いにエネルギーをもらいました。


人々が思いっきり個性を発揮するのを善とする風土と、

それを忌み嫌う風土の違いが眼力の違いとなっていると思います。

目の強い日本人は

スポーツ選手以外にはなかなか見かけないようになりました。