「シュミットさん」
プロバンスロケの時に、
ホテルレストランのメートルデーのシュミットさんにとても良くしてもらいました。
シュミットという名前からしても、彼はドイツ系なのでしょう。
ノルマンディー地方でなく、南仏の片田舎に、なんでドイツ系の人がいるのか
とても不思議になりました。
そういえば、トスカーナにロケに行ったときに、農園主の奥さんはドイツ系でした。
なんで、ドイツ系なのに南仏にいるのか、
聞いてみようとも思いましたが、
シュミットさんの、ドイツ人らしからぬ謙虚さと、物腰の柔らかさ、
それに彼の目に何か物悲しいものを見たので、
聞かないことにしました。
それでよかったと思っています。
時期的に、私は、父を亡くした直後だったので、
シュミットさんのやさしさが、とてもうれしくて、
救いになりました。