「デジカメが圧倒的に威力を発揮するのは、」
ドキュメンタリーの世界でしょう。
フィルムの場合は、常に、
フィルム感度と色の問題がありました。
暗い蛍光灯やタングステンライト、
太陽光と蛍光灯のミックス光のもとで撮影する場合、
いつも、
高感度フィルムを2~3種類と
ゼラチンフィルターを束にして携帯したものです。
それでも不快な色になったり、
ディティールが損なわれたりで、
神経質になるあまり、
被写体に集中できないこともありました。
その点、
デジカメの登場は革命的なものでした。
感度はボタンひとつで、ISO1600まで選択可能。
ホワイトバランスもオートで大体満足いく結果が得られます。
おまけに、色温度設定もできて、
かなり色温度の低いタングステンライト、
ハロゲンライトにも適応できるようになりました。
また、
手振れ補正機能が秀逸で、
3絞り分のアドバンテージがあります。
例えば、私が使っている35mmフルサイズCMOS搭載カメラの場合で、
85mmレンズで1/30のシャッタースピードでもほとんどぶれません。
私のように、
悪条件下で撮影する機会の多いカメラマンにとって、
デジカメは、とても有難いものなのです。