「花の写真」
は、私の専門外ですが、
機会があって、
2年ほど連載で花の写真を撮っていたことがあります。
花の写真といっても
野に咲く花をそのまま撮るのではなく、
主に室内で生け花やフラワーアレンジメントの写真を撮っていました。
ある盛夏の早朝、
杉並区の某公園で、
野に咲く「さぎ草」を、
咲いているその場で生けて撮ることになりました。
生けていただいたのは、
今年亡くなられた安達瞳子先生。
先生と構成を相談しながら、
ポラを切りながらアングルや花の位置を微調整していきました。
場所は湿地で、三脚を立てることがちょっと不可能。
少ない光をレフ版で集めながら、
中型カメラ(マミヤRZ67)を手持ちで、
絞りは開放。
サーカスみたいなポーズで本番となりました。
「花」の撮影は、
人物撮影でもなく、物撮影でもなく、
独特のものです。
その「花」の表情を出す光が、それぞれ違うのです。
その難しさは、撮ってみてはじめて分かりました。