「子供の頃、」
当時日本中が騒然となった公害の被害にあって、
寝たきりになりました。
そのとき、左耳の聴力を完全に失ってしまいました。
被害者の多くは亡くなったり、
脳に障害を受けたりして廃人になる方もいました、
私は軽い方だったのかもしれません。
水泳はそのリハビリで始めました。
元気になるために必死で泳ぎました。
医者からは20まで生きられないだろうと言われましたが、
奇跡的に回復しました。
今の人生は「おまけ」です。
ただ、
病院のベッドには戻りたくないので、
自分の健康だけには神経質になっています。
それで、
昭和58年から毎年精密検査を受けています。
加害者側の企業が、被害者に、無料で提供しているものです。
検査は、血液、尿、腹部エコー、レントゲン、胃カメラ等、多岐に渡ります。
お酒だけは楽しみでやめられないので、
肝臓の検査には神経質になっているのですが、
幸いに肝臓の異常は出ていません。
血液検査も、
コレステロールや中性脂肪が少々高かったりはするですが、
高かったりすると、
ちょっと不安になって節制したりと、
健康診断もあながち無駄ではないな。と思っています。
人間の体は、自然治癒力が備わっていて、
ある程度無理が利きますが、
ある一線を越えたら取り返しがつきません。
自分の現在の状態をある程度把握する。という意味でも、
毎年、なるべく精密な健康診断を受けることをお勧めします。
マスターズスイマーの方には、
いつまでも、元気で泳いでいただきたいので、
是非自分の今の状態を客観的に知る上でも、お勧めします。