「今年のジャパンマスターズで亡くなった方を目撃した」
様子をこのblogに書きましたが、
本日、事の詳細を参加者から聞くことができました。
私が、亡くなったその方を目撃したのは、ロッカールームでした。
そのとき彼は、すでに心肺停止状態で、
医師が、心臓に電気ショックを与えているところでした。
私は、ロッカールームで倒れた、とばかり思っていたのですが、
真相は、以下の様であったそうです。
彼が、400m自由形を泳ぎ終わり、
プールから上がった時に、気分が悪くなり、
すぐそばにあったイスに座り込んだそうです。
それを見た、大会関係者が、
「そこに座らないでください。すぐに移動してください。」
と言ったとか。
気丈にも、彼は立ち上がり、
ロッカールームまで歩いて、そこで倒れたそうです。
私は、その大会関係者を非難するつもりはありませんが、
気分が悪くて座り込んでいる60歳位の選手を見て、
「これは、ちょっと異常だ、医者を呼んだ方が良いのではないか?」とは思わなかったのか?
「気分が悪いのですか?」と声をかけられなかったのか。
と思わずにはいられません。
規則は規則でしょうが、それを守ることだけしか頭になかったのでしょうか。
通常、体に異変があって座り込んだり、倒れたりしたら、
動いたり、動かしたりは厳禁です。
もし、「医者を呼びましょう、そこで動かないでください」
と一言声をかけたら、
死なずにすんだかもしれない。
そう思うと、本当にやりきれなくなってしまいます。
本日練習が終わった後で、
その場に居合わせたチームメイトが、
もしかしたら、彼は死なずに済んだじゃないのかな。と、
しみじみと言ったのを聞いて、複雑な気持ちになりました。