「セリエAの試合を見に行った際のこと」
スタジアムの片隅に、
動物園の檻のようなものが設置してありました。
試合はウディネーゼ対フィオレンティーナ。
1995年にイタリアにロケに行った際の話です。
その檻の中には、観客が閉じ込められていて
鉄格子を両手で揺らしながら、
皆興奮してわめいています。
あれは何だ?と地元の人に聞くと、
敵チームのサポーターだと言います。
アウェーでは、危険なので、
身の安全を確保するために、
檻の中に入ってもらっているそうです。
なるほど、
檻の屋根には
割れたビール瓶やガラス破片が散らばっています。
オレンジの発炎筒のもやの中で、
「猿の惑星」を彷彿とさせる光景に、
愕然とした気持ちになりました。
こんな世界一、厳しく、ぶっそうなセリエAを
生き残ってきた、エリートたちが
世界の頂点を狙っています。
イタリア国内は八百長疑惑で揺れていますが、
自分たちは世界一であることを
堂々と証明して欲しいと思います。