あの地震からもう13年経ちます。

前夜にお月様を眺めた時に、赤い不思議な色をした大きなお月様が

目に入りました。

「何か、気持ちの悪い色」と思った記憶があります。


そして、早朝まだ周囲の暗い頃に、大阪の自宅も大きく揺れました。

大阪は震度5だったそうですが、関西圏でしか住んだことのない私には

初めての体験でした。

一緒にベッドで眠っていたゴールデンリトリーバーの龍之介も目を覚まし、

怯えて遠吠えのような不思議な声を発していました。


当時、叔父は末期がんで兵庫県尼崎市内の病院に入院中でした。

叔母はひとりで西宮の自宅にいたのです。 

倒れたタンスの下敷きになり大怪我をしましたが ご近所にお医者様が

いらした幸運で命を助けて戴きました。


とても優しかった叔父は叔母の怪我を心配をしながら、震災後、数日で

亡くなりました。

仲の良かった夫婦だったので、余命の短い叔父が叔母を守って

身代わりのような形で逝った気がします。


震災で亡くなられた皆様のご冥福を心からお祈り申し上げます。

合掌。