本当に若干ですが🔞要素があります。

苦手な方は読むのをお控えください。


一応リクエスト作品ですが、色々話し合いながら書いたのでほぼ共同作品みたいな感じです

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理佐side



私には恋人がいる。

きつめの関西弁にふにゃふにゃした雰囲気。

自分の意志がちゃんとあって、誰よりも優しい。本当に尊敬できる人。

こんな何もない私に好きだと言ってくれた後輩。

本当に大切な人。


そんな大切な人に今日も私は嘘をつく。


 「友香と宅飲みしてくるね〜」


 「はーい」

 「飲み過ぎんといてよ?」


 「わかってるよ笑」

 「いってきます」


彼女を安心させるためなのか自分に暗示をかけるためなのかどっちにしろただの愛情から来るものではないキスを彼女に落とす。




向かった先は友香の家ではない。

元カノの家。


手慣れた手つきで合鍵を取り出しドアを開ける。


 「あ、来た」


 「お邪魔します」


 「ん」


保乃と付き合う前に付き合っていた元カノ兼現セフレ。

そして私の本当の好きな人。

この人にも彼女がいる。背が小さくて目が大きくて守ってあげたくなるような可愛い後輩。


 「由依」


 「ん?」


 「久しぶりにお酒でも飲まない?」


 「あー、うん」


久しぶりにお酒を飲む。

ペースはそれなりに速い。

酔いが回ってくる感じがする。

お互い特に何も言わない。話しても「おかわりいる?」とかその程度。


そろそろ始めないとお互いの恋人に迷惑をかけることになる。浮気してる奴が言えたことじゃないけど、それは嫌だからかなり酔っている由依に軽く声をかける。


 「由依、お風呂借りるね」


いつもならここで由依は短く返事をするだけ。

だけど今日は違った。


 「だめ」


 「は?」


 「だーかーらー!だーめ!」


 「今日シないの?」


 「ううん」


 「じゃあなに?」


 「一緒に入ろうよ」


 「は?ダメに決まってんじゃん」


 「やーだー!一緒に入るの!」


 「酔いすぎ」


 「いいから!入るの!」


 「わかったよ」


もう酔いが完全に回っている由依の押しに負けて、渋々一緒にお風呂場に向かう。


人の気も知らないで



久しぶりに明るい場所で見る由依の体は刺激が強かった。その上、お酒のせいで由依も私も既に体が火照っている。ベッド以外でシないと決めているから我慢するけど、今すぐにでも襲いたい気分。


この気持ちをどうにか抑えるため、湯船に浸かる時も由依と背中合わせのような状態で入る。


すると、後ろから甘い声が聞こえてくる。


 「りーさっこっち向いてよー」


 「やだ」


 「むぅなんでー?由依ちゃんのこと嫌い?」


 「別に」


 「由依ちゃんは理佐ちゃんのこと好きだよ?」


 「っ


知ってるよ、そんなの。ずっと前から知ってる。


 「こっち向いてー」


うるさい由依の言うことを仕方なく聞く。

由依の方を向くと綺麗で華奢な背中が目の前にあった。


すると、由依が振り返ってきて私の両手を捕まえる。


 「これは由依ちゃんのお腹に回しまーす」


相変わらず上機嫌な由依。

由依のお腹に回された私の手。

服などを通さずストレートに感じる由依の肌。

心臓がドキドキとうるさい。


しばらく由依の温もりを感じていると体勢がキツくなってきて、少し体勢を変えようとすると私の腕が由依の胸に当たって由依が甘い声を漏らす。


 「んっ


 「もう上がろっか」


 「うん」


そう返事をした由依はもうかなり酔いが覚めているようだった。


私たちはもうすっかりそういう気分になってしまって、すぐにベッドに向かおうとした。


その前に一口水を飲もうとリビングの方へ向かうとほぼ同時に2人の携帯が鳴った。


 『まだ帰ってこないですか?』

 『寂しいです』


由依も恋人からの連絡っぽかった。


正直、今は由依と離れたくない。

今すぐ由依を襲いたい。

だけど、私たちのスタンス的にそれは許されない。


 「ごめん」

 「ひかるが会いたいって」


 「私も」


 「「じゃあね」」





圧倒的な物足りなさを抱えたまま、恋人の元へと帰る。


 「ただいま」


 「おかえりなさい」


 「え、」

 「なんでそんな格好してんの⁉︎


家に帰ると保乃がなぜか下着姿だった。


 「風邪引くからはやく服着て?」


 「なんでそんなこと言うん

 「理佐さんは保乃のこの姿見ても何も思わへんの?」


 「ごめん」


私が抱きたいと思うのは由依だけだった。

保乃だって十分魅力的だし、今までだって保乃を抱くことで満たしていた部分もあった。

でも、今日は今日だけは自分の気持ちに嘘をつけなかった。


 「元カノさんやろ?」


 「え?」


 「気付いてないとでも思ってたん?」

 「保乃は理佐さんのこと本気で好きなんやから気付くに決まってるやん」

 「今日だって元カノさんとこ行ってたんやろ?」


バカにするなとでも言いたげな表情だけど瞳が大きく揺れている。


 「ごめん


 「もうええって」

 「あーなんでこんな人好きになっちゃったんやろ、笑」

 「保乃ってほんまにバカやなぁ、笑」


私はそう自嘲する保乃をただ見つめることしか出来なかった。


そんなとき携帯が鳴った。


 「どうせ元カノさんやろ?」

 「行きなよ」


 「ごめん、ありがと」



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本当は分かるつもりはなかったのですが、字数的に無理だったので2つに分けます。