「ジャック・ザ・リッパー」*日生劇場* | noelleの小さな幸せ♡

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ミュージカル「ジャック・ザ・リッパー」観て来ました。

久しぶりの日生劇場。

「切り裂きジャック」で有名な実際に起こった未解決連続殺人事件を扱った作品で プラハで産声をあげ韓国で変更が加えられヒットしたミュージカルです。

昨年の1月に観た韓国発ミュージカル「フランケンシュタイン」にハマって 作曲のイ・ソンジュンさんの他の作品も無いか調べた時に彼が関わったとして出て来た作品が「ジャック・ザ・リッパー」でした。

濃いなぁと思いつつも観てみたいと思っていたのですが その時は日本に来る事は知らず 同じ時期にオペラ「ルル」(切り裂きジャックが登場する演出もある作品)の上演情報をもらい ちょうど出演者に知人がいたのでチケットをお願いしたのですが コロナで延期に。

何だかジャックに縁が無いなぁと思っていたら 今度はミュージカルを上演と。

これは行きたいと夫を誘っての訪問でした。

 

最近はチケットを買っても中止になる公演も多く 以前の様にあちこちから情報を取って来て予習して行く気力もなく 今回も不勉強のまま。でも会場入りしてテンションはアップアップ

入口のモザイクがかわいい♡

内容が暗めなので オシップ・ザッキン氏の「憂うつ」もピッタリ(笑)

 

岩田藤七氏のガラス工芸壁画作品「コロラート」

 

近くで観ると ガラス1枚1枚に表情があります。

 

昭和の香りがまた良い感じ。遊びのスペースが贅沢キラキラ

 

夫がパンフとTシャツ(ミュージカルTシャツ集めが趣味なんです💧)を買っている間 目の前の太い柱の上と下の部分を見て こんな所も凝っているんだ~と。

そのまま直角に置くだけじゃないんですよね。劇場全体が柔らかいイメージなのは こういう小さな所から始まっているのかも。

 

さて「ジャック・ザ・リッパー」について

 

作曲:Vaso Patejdl
作詞:Eduard Krecmar
脚本:Ivan Hejna
演出:白井晃

 

 

ダニエル:木村達成小野賢章(Wキャスト)
アンダーソン:
加藤和樹松下優也(Wキャスト)
ジャック:加藤和樹
堂珍嘉邦(Wキャスト)
グロリア:May'n
ポリー:エリアンナ
モンロー:田代万里生

 

Story―1888年ロンドン。

刑事アンダーソンは娼婦ばかりを狙う連続殺人事件の犯人を追っている。7年前の連続殺人事件の再来ではないかと街はその噂でもちきり。

一方ロンドンタイムズ紙の記者モンローは独占スクープを狙い アンダーソンに近づいてくる。アンダーソンがコカイン中毒で金が必要な事を知っているモンローは 情報提供に対価を払う事で取引を成立させる。

新たな殺人現場にアメリカ人医師のダニエルが表れ 自分は犯人を知っているとアンダーソンに告げる。

そして7年前に臓器移植の勉強の為にアメリカから来て出会ったジャックの事 ジャックに会う時に手引きした娼婦グロリアと恋仲になった事 グロリアの裏切りで怒ったジャックがグロリアの家に火を放った事などを話し始める。

なぜ7年の時を経て事件が再び始まったのか。犯人の正体は…。

 

3分で分かる解説は観て行ったけどイマイチ分からず汗やはり アホのNoelleは予習が必要という事が分かりました。

今読んでいる本が(おヘンタイ本の事ね) ちょうど解剖学などが出て来るので ヴィクトリア朝時の解剖や移植などについてなど細かな事が気になり出したら 話がちゃんと入って来なくて…。

特に1部は 拾え切れない事が多かったみたいで どうもワクワク感が出て来ずでした。

でも2部はそこそこ楽しめました。なにせ時間が行ったり来たりと揺れるのも マッサラの状態で初めて観ると混乱する時があって…。これは私の頭の程度の問題ね。

でも 帰宅後に夫とあれこれ話して 次に注目したい点がたくさん出て来ました。トータルだと好きなタイプの作品です。

今回は 前の人の頭が舞台に被ってしまって観えない時があったのもね…ちょっとイラッとポイントあせる

舞台美術も良く出来ていて素敵だったし カーテンコールが1人1人持ち歌を歌ってくれるのも良かったです。

 

初めましてのアンダーソンの松下さんが とても素直な声と丁寧な歌い方で素敵でしたハート

ポリーのエリアンナさんは余裕を感じましたしお上手 歌い方がいつもと少し違う万里生くんは 最近おヘンタイ入りの役が続いていますが 前回よりはギャップに慣れました(笑)

お目当ての加藤くん 素敵だったけどもしかしたらジャックよりアンダーソンの方が魅せてくれそうな気がして来ました。

「かずっきー 両方観るでしょ?」と夫は2役観る気まんまん音譜ホント 男の子大好きなんですよね汗

 

さて ビクトリア朝時の解剖や移植について 早速ググったところこんな本が出て来ました。

 

 

面白そうなので図書館の予約カゴに入れておきましたが 読むのが遅い私が辿り着くのはいつの事やら。ホントは次に行く前に読みたいけど 絶対に無理・・・。

 

所で ある曲の前奏部分がまんまラフマニノフのピアノ協奏曲で 真央ちゃんが脳裏にちらついてしまいました得意げ

↑この曲ね目 絶対にそう思う人はたくさんいると思います叫び

 

さて 医学繋がりで未だに読み終わらない「DEATH」から。

写真が骸骨 死体や死神を描いた作品 内臓を見せるアナトミカル・ヴィーナス どこを開いても髑髏みたいな本の中で美しいと感じた作品がありました。

「ヴェールに包まれたキリスト像」ジュゼッペ・サンマルティーノ(1720–1793)大理石1753年 ナポリ/サンセヴェーロ聖堂

 

あまりに写実的なため 本物の死体やベールを妖しい術を使って大理石化したのだろうと非難する者までいたのだとか。

不透明な石を使って透け感のあるベールを再現してしまうルネサンスロココ期の解剖学的表現主義者 恐るべし…。

 

鼻に皺を寄せて眠るnoelle。

私もこれをこのままリアルに保って永遠の物にしてみたい…と ちょっと思わなくもないひと時でしたにゃー