ディズニーの映画「くるみ割り人形と秘密の王国」を観て来ました。
ストーリーが違うとの事で よく知らない私が観て混乱しても・・・と思い バレエを観に行ってから映画を観ようと思っていたのですが クリスマス前に観に行ける日が無さそうだったので 結局先に行って来ました。
確かに ストーリーは私の知っている物語とはだいぶ違っていました。
「くるみ割り人形」にインスピレーション得て ディズニーカラーで表現した作品という感じ。
感想を書くとなると どうしてもストーリーに触れてしまいます。
以下 ネタバレとなってしまいそうですので 今後観に行く予定で新鮮な気持ちで映画を楽しみたいという方は お進みにならないで下さいませ![]()
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ごめんなさい。ネタバレあります!
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―主人公クララは14歳。とても知的ですが他人と交流する事が苦手な少女で その性質が仇となり父親との関係もぎくしゃくとしています。愛する母を亡くし心を閉ざしたクララに届く 亡き母からのクリスマスプレゼント。母親を亡くして初めてのクリスマスに届いた 母からの最期のプレゼントは鍵穴の付いた小さなたまご型の"何か"。"何か"を開けるための鍵は無く・・・。
「美しいクララへ。あなたが必要なものはすべてこの中に入っているわ」という母からのメッセージに 鍵を探すクララはクリスマス・イヴの夜に 誰も知らない秘密の王国へ迷いこんで行きます―
冒頭からピーターパンかティンカーベルにでもなった様に 鳥目線で美しいロンドンの街の上を飛び回っている様な映像に掴まれました。短い時間で私たちはヴィクトリア朝時代に連れて行かれます。美しい映像はさすがディズニー。
また 途中聞き惚れてしまい映像から一瞬注意がそれてしまったほどの音楽。グスターボ・ドゥダメル率いるロンドンフィルハーモニア管弦楽団とピアニストのラン・ランの演奏 児童合唱の声もクリスマスムードを盛り上げ 映画音楽の枠を超えた素晴らしい物でした。ふとディズニーアニメ「ファンタジア」(1940年米)を思い出しました。クラシック音楽とアニメーションを融合させた素晴らしい作品です。
「くるみ割り」は実写ですが 美しい映像と上質な音楽の融合。そして 今回は素晴らしいバレエダンサーによるバレエのシーンも・・・。ディズニー映画らしいと思いました![]()
ただストーリーはありがちな物という印象。そこまで 特別な物は感じませんでした。
監督のラッセ・ハルストレムの作品「HACHI 約束の犬 」(2009年米)や「僕のワンダフル・ライフ」(2017年米)を観た時と同じで 印象はけして悪くないんですけど深くは刺さらない感じ。
ヴィクトリア朝時代には多分 クララの様なおしゃれや他人との会話などより機械の修理や実験が好きな知的な少女は異質な存在だっただろう事を思うと 理解者で似た部分があった母親との永遠の別れが どのくらい彼女を傷付けたかを容易に想像出来ます。
そんなクララが 母マリーの作り上げた世界で「プリンセス」と呼ばれ戸惑いながらも その世界を救うために自分で考え行動する姿は 最近のディズニープリンセスに通じる物を感じました。
14歳という年齢の微妙な揺れの中で 大切な存在を失うという大きな事件により放り出された世界で 成長する少女の物語・・・という感じかしら。
「アリス・イン・ワンダーランド」(2010年米)でヘレナ・ボナム=カーターに赤の女王をやらせたディズニーなので キーラ・ナイトレイが悪役では?と深読みしていましたが やはりという感じ。
その決めつけも悪かったのかもしれませんが マリーが作り上げた性善説に基づいているだろう世界でここまで悪くなってしまったシュガー・プラム(金平糖の精)に「?」。花の国と雪の国の摂政が似た印象で 可愛いオジサンたちという感じだったので どうして1人だけこんなになっちゃった?と シュガープラムの気持ちが理解出来ず やっと最後に人形に戻されたシュガー・プラムの小さな姿を見て マリーを愛するあまりの変化だったんだと実感するまでシックリ来ないまま観ていました。
映像が全編を通して美しかった為に マリーの作った「花の国」「雪の国」「お菓子の国」の魅力が際立っていなかったのも残念。(荒廃してしまった第4の王国「遊びの国」は おどろおどろしくて良かったです。)
両方とも 表現の時間が少なかった事が原因かなぁ・・・。
「秘密の王国」で歓迎されたクララは ページェント(バレエ)によって王国の成り立ちを知ります。物語を導くのはミスティ・コープランド扮するバレリーナ人形の「バレリーナ・プリンセス」。昔持っていたオルゴールの上でクルクル回るバレリーナ人形を思い出しました。バレエシーンはとても良かったです。最後のセットの無い場所でのバレエシーンは幻想的でした。
クララの名付け親で 孤児だったクララの母マリーを引き取って育てたドロッセルマイヤーを演じるのはモーガン・フリーマン。ちょっとした表情で多くの事を伝えてくれる・・・さすがです。
この映画に母マリーは出て来ませんが 全編を通してクララの傍にマリーがいる事を感じます。ラストの父親とのダンスシーンでは 自分の居場所をしっかりと見つけ 自らが変化し父親に寄り添うクララの姿に成長を感じました。親と子 家族という物を感じる作品の〆はアンドレア・ボチェッリとマテオ・ボチェッリ親子の歌う「Fall on Me」。
興行的失敗作とか 批評家は評価していないとか聞えて来ますが どの年代の方も安心して楽しめそうな作品で 私は面白かったと思います。
ただ 掘り下げて欲しかった人物やシーンが多く せっかくのバレエシーンも少なく 時間をプラスして丁寧に描いたらもう少し感動的になったのかしらとも思いました。そうなったら映画の時間枠では納まらないのかもしれませんが。
実写版ディズニー映画「シンデレラ」(2015年米)でも思いましたが さすがはネズミーランドのディズニー。ネズミさんは本当に可愛く作りますね
マウスリンクスがあらわれる度にキュンキュンしていました。
さて いよいよ今週はバレエ「くるみ割り人形」を観に行きます。
そちらも楽しみです。
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先日処方された スピリーバ レスピマットという吸入薬が効いて来たみたいで コデインリン酸という咳止めと合わせて使用すれば一定時間は咳が止まる様になりました。これで 舞台も観に行けます。
合うお薬に出会えて良かった![]()
年末のジルベスターコンサートまでには もっと元気になる様にきちんとお薬を続けます![]()
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季節外れの暖かさが続いていますが 急に寒くなるみたいな予報も出ています。
みな様も 体調管理に気を付けて楽しくお過ごし下さいませ![]()



