はぁ…寒い…

自転車を出していつもより5分遅く家を出た。
高校に向かうまで
冬の朝は凍えて言葉が出ないほど寒い。
ハンドルを持つ手は服がかかってない所だけ真っ赤になって痛い。
顔面もだ。特に鼻。なんだあれ痛すぎて涙が出てくる。
でも冬が大好きだ。
特に朝はなんかうっすら霧のようなものがかかっていながら空気は澄んでて、みんな寒い寒いと震えながら肩をすくめてポケットに手を入れたり、マフラーなどに顔を埋めている。
なんだか冬というのは異性や同性すらいつもの2倍くらい可愛く、かっこよく見えるなんとも雰囲気詐欺ができる季節なのだ。

その日は文頭でも話したように5分遅く家を出てしまったから少し急いでいた。
自転車を早くこけばこぐほど冷たい風が当たり寒いし、痛いし、温かいものを欲していた。
格好はなんともJKとは思えない格好。
ネッグウォーマーをつけ、スカートの下にはジャージをいつもはいて登校している。

いつも以上に寒かったから
ネッグウォーマーを
鼻が隠れるくらいまであげた。

すると何故か…
クリスマスになる1週間前くらいに別れることになった彼の匂いがしたのだ。

私は彼の匂いが大好きだった。
なんだかすごく懐かしい感じがした。
このことは彼になんか言えない。
せっかく忘れようと頑張ってたのに
いつこんな所に匂いを残してったんだろう。

1度も貸したこともないのに、
なんでこんなところにあの匂いが

なんだか我ながらキャラじゃない
乙女な恋してたのかもしれない。

いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう

とでも言おうか。