157 :恋人は名無しさん :05/01/13 14:44:31
2年付き合った彼に振られました。
それはもう、彼が言ったとは思えないほどのひどい言葉で。
どんなにまだ好きだと言っても復縁はかなわず、音信不通になってしまいました。
そんな彼の友達から、彼が亡くなったことを聞き、彼が書いた日記をもらいました。
『入院二日目、昨日は周りのモンがめずらしくて初体験ばっかだったけど、 今日からヒマなんだよな~。
こうやって日記つけてみたわけだけど、 オレのことだから続かんだろなぁ。N(私のことです)は今頃元気にしてるかなぁ。最後傷つけちゃったけど、新しい男でも見つけてくれんかなぁ』
最初、私は彼が病気をしていたことも、入院していたことも知らず夢中で日記を読んでいました。日記には彼の私への想いがたくさん書いてありました。
『今日テレビでディズニーランドの特集やってた。
Nと行ったことを思い出した。 あいつ買い物大好きだったから、あの時は疲れていい加減にしろとか思ってた。
でも帰りにこっそり買っといてくれたミッキーはうれしかった。
今枕元にあるわけだけど、友達なんかにからかわれるから皆が来るときだけは隠してる。
別れちゃったしなぁ・・・好きなんだよなぁ』
『夢にNが出てきた。半年会ってないよなぁ。
別にたいした夢じゃないけど喋った。それだけで幸せだなぁ。
なんで目、覚めちゃったんだろ。
今ごろ誰と喋ってんだろ。宇多田の歌みたいだ』
それは日記では無く、私のことばかり書いてありました。
『やっぱりNが好きだぁぁぁ忘れられねぇぇぇぇぇ。
日常の一つ一つにNが出てくるんだよう。
ばかやろぉぉぉぉぉぉ』
そして、次のページが最後でした。
『オレはもうすぐ死ぬらしい。
医者ははっきりとは言わんけど、わかるモンだなぁ。
思えば治らない病気(病名は伏せ)だって
聞いてからもう1年だ。
結構長く生きた方だし、充分な人生だったんじゃねぇ? って
思おうとしたけどやっぱりダメ。もっと生きたい。
Nともっと一緒にいたかった。
入院してる間、振ったことを、あんなひどい
言葉を言ってしまったことをずっと後悔してきた。
でも、完治なんて可能性が無い。
Nはキレイだし性格いいんだからすぐ次に男ができる。
オレのために人生棒に ふらせるわけにはいかん・・・って
何回も納得したはずなのに。
Nと喋りたい。今から電話したい、会いたい。
まだ死にたくない。
まだフォアグラ食べてないし、USJ行ってない。
大学卒業したかったし、母さんに親孝行もしたかった。
ベタでも父さんと酒飲みたかった。
Nをもっと抱きたい。結婚して子ども欲しかった。
おじいちゃんおばあちゃんになっても
手とつなぐような夫婦になりたかった。Nにあいたい。
でももう叶わない。後悔してばっかりだった。
死ぬときは笑っていきたいけど、
本音は辛すぎる。N、やっぱりまだまだ愛してる。
オレのこと忘れて幸せになれよ』
涙が止まりませんでした。
彼は私のことを常に考えてくれて、でも私は彼の体のことなんてまったく気付かずに自分のことばっかり考えていました。
何で死んじゃったんだろう。私には彼しかいないのに。
友達はこの日記を病院のゴミ箱で見つけたそうです。
私に見つからないようにだと思います。
私のことをここまで想ってくれる人はもういません。
お葬式には行けませんでした。
明日は彼の一周忌です。
最初は自暴自棄な私でしたが、彼の遺志を尊重するために幸せになろうと思います。
ストロベリーフラワー 愛のうた
ピクミンのCMソング
一時非常に有名になった
原因の一つが歌詞がまるで現代サラリーマンを歌ってるように見えたからだろう
スマブラXではBGMとしても使われている
フランス語版もあるらしい
引っこ抜かれて、あなただけについて行く
今日も運ぶ、戦う、増える、そして食べられる
ほったかされて、また会って、投げられて
でも私たちあなたに従い尽くします
そろそろ遊んじゃおうかな
そっと出かけてみようかなーんて
嗚呼 嗚呼 あの空に
恋とか、しながら
いろんな生命が生きているこの☆で
今日も運ぶ、戦う、増える、そして食べられる
引っこ抜かれて、集まって、飛ばされて
でも私たち愛してくれとは言わないよ
そろそろ遊んじゃおうかな
そっと出かけてみようかなーんて
嗚呼 嗚呼 あの空に
恋とか、しながら
力合わせて、戦って、食べられて
でも私たちあなたに従い尽くします
立ち向かってって、黙って、ついてって
でも私たち愛してくれとは言わないよ
いつからか分からないけど、君の髪が一番黒く見えて。
だから、いつでも目についた。声だって、一番先に聞こえてくる。だから、付き合おう。
って、高校3年の春、彼から告白されました。
人に言うと、何時も笑われる。
きざだって。ホントに、小説とか漫画とか・・・歌詞から引用したみたいな言い回しの多い人でした。
でも、聞いていて、いつも気持ち良かった。
お互い受験生だったし、お付き合いって初めてで、いつも勉強してました。
そして、受験校を決める時、1校だけ、地方の同じ大学を選びました。
念願適って、二人とも第1志望に合格。
それが、その大学でした。
私の両親は反対したけれど、押し切って二人で同じアパートのお隣に住みました。
幸せだった。おままごとみたいだったけど、ほんとに嬉しかった。
朝起きると壁を叩いて、私の部屋で朝食食べて、学校に一緒に行きました。
学部が違うから、先に帰った方がお夕飯の用意して、部屋で待っていました。
3カ月。彼と、一緒に大学生活を送ったのは、それだけです。
ある日、大学で、彼は倒れて・・・そのまま入院しました。
移植が必要で、地元の大学病院に移されました。
私も、夏休みを待ってすぐに帰りました。
彼に適合する提供者を待つうちに、彼の様子も悪くなって。
そんな時、結婚写真を撮りたいと彼から頼まれました。
私達は、周りの大人に頼み込んで、1日だけ担当医の同伴で外出許可をもらい、写真を撮って、指輪を交換して、夜は二人で同じベットに寝ました。
担当医からは、SEXなんて激しい事はできないと釘を刺されていました。
二人で、裸になったけど、彼の痩せた体が悲しかった。
彼は、絶対、死なないって繰り返して、私の全身にキスしてくれました。
抱き合っているうちに、動かないから入れたいって、彼が泣きながら言い出して。
私は、担当医の言葉と、彼の涙に板挟みになって、どうしたらいいのか分からなくなり、彼の前では泣かないと決めていた。けど、涙が出て止まらなくて。
結局、絶対に動かない、と約束して、彼を受け入れました。
その時の、感覚を、書こうと思ったんですが、なんて書けばいいのか、分かりません。
それが、彼と抱き合った、最後の日になりました。
私は、忘れようとしたこともあったけど、やっぱり忘れられない。
だから、いつでも目についた。声だって、一番先に聞こえてくる。だから、付き合おう。
って、高校3年の春、彼から告白されました。
人に言うと、何時も笑われる。
きざだって。ホントに、小説とか漫画とか・・・歌詞から引用したみたいな言い回しの多い人でした。
でも、聞いていて、いつも気持ち良かった。
お互い受験生だったし、お付き合いって初めてで、いつも勉強してました。
そして、受験校を決める時、1校だけ、地方の同じ大学を選びました。
念願適って、二人とも第1志望に合格。
それが、その大学でした。
私の両親は反対したけれど、押し切って二人で同じアパートのお隣に住みました。
幸せだった。おままごとみたいだったけど、ほんとに嬉しかった。
朝起きると壁を叩いて、私の部屋で朝食食べて、学校に一緒に行きました。
学部が違うから、先に帰った方がお夕飯の用意して、部屋で待っていました。
3カ月。彼と、一緒に大学生活を送ったのは、それだけです。
ある日、大学で、彼は倒れて・・・そのまま入院しました。
移植が必要で、地元の大学病院に移されました。
私も、夏休みを待ってすぐに帰りました。
彼に適合する提供者を待つうちに、彼の様子も悪くなって。
そんな時、結婚写真を撮りたいと彼から頼まれました。
私達は、周りの大人に頼み込んで、1日だけ担当医の同伴で外出許可をもらい、写真を撮って、指輪を交換して、夜は二人で同じベットに寝ました。
担当医からは、SEXなんて激しい事はできないと釘を刺されていました。
二人で、裸になったけど、彼の痩せた体が悲しかった。
彼は、絶対、死なないって繰り返して、私の全身にキスしてくれました。
抱き合っているうちに、動かないから入れたいって、彼が泣きながら言い出して。
私は、担当医の言葉と、彼の涙に板挟みになって、どうしたらいいのか分からなくなり、彼の前では泣かないと決めていた。けど、涙が出て止まらなくて。
結局、絶対に動かない、と約束して、彼を受け入れました。
その時の、感覚を、書こうと思ったんですが、なんて書けばいいのか、分かりません。
それが、彼と抱き合った、最後の日になりました。
私は、忘れようとしたこともあったけど、やっぱり忘れられない。
もう10年も前の話だけど・・・。
1年の期限付きで海外出張をした。
新しい人間関係が新鮮で、長年つき合ってた彼女への連絡も忘れがち。
仕事場では金髪美女との火の出るようなアバンチュールもあり、竜宮城の浦島太郎状態だった。
何食わぬ顔で帰国したら彼女が「好きな人が出来たから別れて」と言う。
「終わるときはあっさりしたもんだな」と思いながらさめた気持ちで砂をかむような最後のセックスをした。
その後俺は地方支社の管理職として栄転し、彼女からは時々近況を知らせる手紙が来た。
「もう別れたんだから連絡するな!」と電話し、彼女は「ゴメン」と誤った。
やがて彼女から地元の資産家へ嫁いだ事を知らせる葉書が届いたが、
「カネにころんだ汚い女だ」と軽蔑しただけだった。
それから1年、引っ越しの荷物整理で彼女からの手紙を読み直し、便せんに涙の後が沢山付いていることに初めて気づいた。
共通の知人に「何考えてんだろうな」と笑いながら話したら、
「おまえの海外出張中、あの子の父親に末期癌がみつかり、医療費で借金がかさんだ。親の面倒を見るために、転勤族のおまえとは結婚できなかったんだよ」と聞かされた。
その話を裏付けるように、彼女の父親が死亡した。
俺は手紙を抱きしめて泣いた。
1年の期限付きで海外出張をした。
新しい人間関係が新鮮で、長年つき合ってた彼女への連絡も忘れがち。
仕事場では金髪美女との火の出るようなアバンチュールもあり、竜宮城の浦島太郎状態だった。
何食わぬ顔で帰国したら彼女が「好きな人が出来たから別れて」と言う。
「終わるときはあっさりしたもんだな」と思いながらさめた気持ちで砂をかむような最後のセックスをした。
その後俺は地方支社の管理職として栄転し、彼女からは時々近況を知らせる手紙が来た。
「もう別れたんだから連絡するな!」と電話し、彼女は「ゴメン」と誤った。
やがて彼女から地元の資産家へ嫁いだ事を知らせる葉書が届いたが、
「カネにころんだ汚い女だ」と軽蔑しただけだった。
それから1年、引っ越しの荷物整理で彼女からの手紙を読み直し、便せんに涙の後が沢山付いていることに初めて気づいた。
共通の知人に「何考えてんだろうな」と笑いながら話したら、
「おまえの海外出張中、あの子の父親に末期癌がみつかり、医療費で借金がかさんだ。親の面倒を見るために、転勤族のおまえとは結婚できなかったんだよ」と聞かされた。
その話を裏付けるように、彼女の父親が死亡した。
俺は手紙を抱きしめて泣いた。
学生の時の彼女と別れた日の事はたまに思い出す。卒業式の後の日曜日の事。
元々彼女に告白されて始まった付き合いだったので、いつも自分の方が精神的に優位に立っていて良いんだという勘違いが、当野駅まで見送りに行ったんだけどその日も食事しながらドライに「何年位したら見合いすんの?」なんて聞いてた。
その時彼女が寂しそうに「きっと、もう会えないね・・」って言ったんだ。
え・・もう、会えないのか?そりゃ会えないよな・・一生?多分・・会え・・
急に頭の中がグルグルしてきて、心臓がバクバク鳴り出した。
時計を見ると出発まであと一時間しか無い!
急に彼女の事が一番大切な事に気付き、どうしても抱きたくなった。
全身でブルブル震えながら彼女の手を引いて、ホテルに。
「今まで冷たくしてごめんな!」など言いながら、ギリギリの気持ちで抱きあった。
その時も彼女は新幹線に遅れて迷惑な筈なのにいつものように嬉しそうにしてくれた。
本当に、ずっとこのままでいたい、と思った。
結局俺の配属先は名古屋で、二度と会うことはありませんでした。
2年後に彼女から「結婚しました」の葉書をもらいました。
今でも上野に行くとよみがえってくる思い出です。
元々彼女に告白されて始まった付き合いだったので、いつも自分の方が精神的に優位に立っていて良いんだという勘違いが、当野駅まで見送りに行ったんだけどその日も食事しながらドライに「何年位したら見合いすんの?」なんて聞いてた。
その時彼女が寂しそうに「きっと、もう会えないね・・」って言ったんだ。
え・・もう、会えないのか?そりゃ会えないよな・・一生?多分・・会え・・
急に頭の中がグルグルしてきて、心臓がバクバク鳴り出した。
時計を見ると出発まであと一時間しか無い!
急に彼女の事が一番大切な事に気付き、どうしても抱きたくなった。
全身でブルブル震えながら彼女の手を引いて、ホテルに。
「今まで冷たくしてごめんな!」など言いながら、ギリギリの気持ちで抱きあった。
その時も彼女は新幹線に遅れて迷惑な筈なのにいつものように嬉しそうにしてくれた。
本当に、ずっとこのままでいたい、と思った。
結局俺の配属先は名古屋で、二度と会うことはありませんでした。
2年後に彼女から「結婚しました」の葉書をもらいました。
今でも上野に行くとよみがえってくる思い出です。