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泣けるBLOG

泣ける話を集めました。





災厄をつげると言うでいごの花が咲き沖縄県にアメリカ軍がやってきた
でいごの花が咲き 風を呼び嵐が来た


花は咲きみだれアメリカ軍の攻撃は続いた
でいごが咲き乱れ風を呼び 嵐が来た


寄せては引く波の様に沖縄県への攻撃は繰り返される
くり返す悲しみは 島渡る波のよう


サトウキビ畑であなたと出会い
ウージぬ森で あなたと出会い


サトウキビ畑の下の洞窟で永遠の別れをした
ウージぬ下で 千代にさよなら


島の歌よ風に乗り
島唄よ 風にのり


亡くなった人の魂と共に海を渡れ
鳥と共に 海を渡れ


島の歌よ風に乗り本土に伝えておくれ沖縄の悲哀を
島唄よ 風にのり 届けておくれ わたしぬ涙


沖縄県はほとんどが破壊され日本兵と沖縄県の人たちの抵抗は少なくなっていった
でいごの花も散りさざ波がゆれるだけ


幸せな日々の生活は、はかなく消え去った
ささやかな幸せは うたかたぬ波の花


サトウキビ畑で歌いあったあの人は
ウージぬ森で うたった友よ


沖縄県の洞窟で永遠の別れとなった
ウージぬ下で 八千代ぬ別れ


島の歌よ風に乗って魂と共に海を越えて
島唄よ 風に乗り 鳥とともに 海を渡れ


沖縄民謡よ風に乗ってニライカナイ(天国)へ届けておくれ天国のあの人に私の愛を
島唄よ 風に乗り 届けておくれ 私の愛を


海よ宇宙よ神よいのちよ、このまま永遠に平和を
海よ 宇宙よ 神よ いのちよ このまま永遠に夕凪を







ある日の雨の降る夜、会社から家路を急いでいたAさんが田んぼのあぜ道で何かを探している人に気付きました。
「どうしました?」Aさんが問い掛けるとその男性は消え入りそうな声でこう言いました。

「長男に買ってきたオモチャが見つからないんです。」
「そうですか・・・一緒に探してあげましょう。」
とAさんも泥がつくのもイヤがらず一緒に探しました。
でも、どんなに探しても全然見つかりません。
二人で泥だらけになりながら、雨の中必死で探しました。

「無いですねぇ・・・。」と何気なく男性の横顔を見たAさんはおかしな感覚を覚えました。
「・・・あれ?、この人どっかで見た様な・・・。」
でも、そんな気にも留めませんでした。「無いなぁ・・・困ったなぁ・・・。」
そう言う男性を慰め、ほんのちょっと下を向いた時に、男性の気配が無くなりました。

「あれ?」
周りをいくら見渡しても男性の姿は見えません。
「おっかしいなぁ・・・」不思議と怖さも無く、泥だらけの姿で家に帰りました。
その泥だらけの姿を見た母親から
「どうしたの?」
と尋ねられたAさんは今あった事を母親に話ました。

みるみる内に母親の顔色が変わって行きます。
「どうしたん?」
そう言うAさんの前に母親は古いアルバムを持って来ました。
「その男の人って・・・この人かい?」
Aさんがアルバムを見ると、そこには幼いAさんを抱いたさっきの男性が写っていました。
「あ・・・・・。」
Aさんは言葉を失いました。

母親はAさんが小さかった頃他界した父親の話をしてくれました。
おもちゃを買って帰る途中で車にはねられる事故で他界した事も・・・。

「あんたが一緒に探してくれて良かった。」
と母親は号泣したそうです。