それで「あ!動けない!」って思ったら、テレビがついたり消えたりし始めた。
「うわっ、どうしよう」と思っていると、ベランダの窓は閉めてあるのにカーテンが風で舞い上がった。
そしてベランダの窓がガラガラっと開いて、ベランダから人が入って来る足音が聞こえた。
コッ、コッ、コッ、コッ、
金縛りにあっている私は動けなかったが、その部屋に入ってきた "何か" が部屋のものをいじっている音が聞こえた。
ガサガサ、ガサガサ、
そしたら、また
コッ、コッ、コッ、と私の部屋に戻ってきた。
そして次の瞬間、バッと布団をめくりあげられた。
「うわー!!」と思い、思い切って力いっぱい体を動かしたら、金縛りは解けその日は眠れぬ夜を過ごした。
後日、母が私の家に泊まりに来た時、私が眠っているときに私の体から白い服を着た人が幽体離脱のように出てくるのを見たと言っていたので、霊媒師に見てもらうことにした。
すると霊媒師はこう言った。
『ベランダのボイラーの上に女の人が座っています。』
