その女の子が誰なのかと目を凝らして見ると、もう一人の主演の長澤まさみcだ。その隣にいる男の子は誰だかは不明である。窓越しだったので何を話しているのかは不明。声は聞こえないが動きなどで大体想像は付く。
スタッフがカメラ位置などをセットし終わってテストとホンテス(ランニングスルー)が始まる。病院内の速水さんが下の長澤まさみcに手を上げ挨拶している。(なかなか良い感じだ)テストとホンテスが終わりいよいよ本番だ。窓に反射した周りの風景などがカメラに映らないようにカメラの周りに黒い幕を巻いている。外の長澤さんともう一人の彼は上着を脱ぎ夏の装いになる。周りのスタッフ達が走ってその場を離れる。長澤まさみcたちはとても寒そうだ。きっと寒さに震えているはずである。やっぱりこの仕事は大変だと改めて思う。そして、まさみcの演技が始まる。キョトンとするまさみcの顔はテレビで見るのと同じだ。(^o^)/かわい~ぃ♡ひとつのカットがOKでもアングルを変えてもう一度同じカットを撮る。
ある程度撮影を見ていた私は、撮影を見るのを忘れエキストラ事務所に所属の人(足ギプスの人)や茨城の方から泊まりで来た人(医師役)たちと話し込んでいた。やはり近くに速水もこみちさんがいてスタッフと話している。早々と出番がなくなり速水さんに会えなくて文句を言っていたエキストラが速水さんを見て喜んでいる。恐らく本気で現場が好きとかではなく単純に速水さんに会いたい為に応募したのだろう。
私やエキストラ事務所に所属した彼のように撮影現場自体に興味がある人間ではないようだ。(まあ、エキストラに出る人のほとんどが好きなタレントさん目当てだと思うが。)
私やエキストラ事務所に所属した彼のように撮影現場自体に興味がある人間ではないようだ。(まあ、エキストラに出る人のほとんどが好きなタレントさん目当てだと思うが。)
話し込んでいるといつの間にか時間が経ち、二人の看護師役を除き他のエキストラはバラシ(解散)になった。思えば昼食も摂っておらず時間は13時30分を回っている。予定では16時くらいにバラシだったがどうやら撮影時間が巻い(時間が短縮)たらしい。我々エキストラが控え室に戻りやっと食事だ。食事も嬉しいが腕からギプスが取り外された時もとても嬉しかった。が、少し腕が寒かった。
食事をしながら今日この場所で知り合ったエキストラ仲間と色々情報交換や自慢合戦が始まった。俺はこの作品に出てこの人に会ったなど、しかし、出演するのは良いが出演前日に事務所から電話が来るのが辛いとか。私も一応事務所に登録しているが紹介のみで入れる事務所を紹介してもらう。この事務所はドラマのエンドロール(最後にキャストなどの名前が流れる場面)でよく見かける事務所だがホームページがないようだ。
最後に出演の記念品を頂き、また、現場で会おうと仲間と約束して現場を離れて行く。
帰宅したあと、偶然流れていた速水もこみちさんや長澤まさみcが出ているCMを見て今まで一緒にいたよなと不思議な感覚をに浸る。更に日曜日であるためNHKの大河ドラマの画面で長澤まさみcと再開する。
『完』
『完』