エキストラの苦労 | きまぐれにっ記

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映画やドラマの撮影は夏に冬の設定で厚着したり冬に夏の設定で薄着したりするので大変です。私はまだ夏に冬の設定で撮影は経験した事はありませんが、冬に夏の設定で参加したことが何度かあります。真冬の海岸で俳優さんが水着でサマーベッドに座っていたりと見ているだけでこちらも寒くなってきます。カメラが回ってない時はコートを羽織るのは勿論、撮影中も見えないところにカイロを張りまくりでガンバっています。

冬に薄着で撮影していると、最初は我慢出来るのですが外に長時間立っていると体が冷えてきます。冷えるとさすがにトイレにも行きたくなります。行くのは構わないのですが、特に時代劇の衣装でトイレは難儀です。腰に長い刀を差し、社会の窓もない衣装、その上、よく建設現場で見る仮設のトイレでとても狭く、刀が邪魔をしてドアが閉まらないので どうやって用を済ますのか未だに難儀です。小の方なら良いのですがもし、大の方だったらと思うとゾッ!としますよね。それに、仮説トイレでなく海水浴場なんかで見かける公衆トイレは、場所によっては余り掃除も行渡っておらず水も出なかったりするのでとてつもない匂いが鼻をついたりします。だからつい我慢してしまいますよね。

季節設定での苦労やトイレの苦労もありますが、毎回何気に苦労するのが、その日に着ていく衣装です。我々、エキストラはほとんどが自前の衣装です。現場によってはこれを着てくださいと衣装を渡されますが基本的に自前です。ですから私は赤やオレンジなどの明るい色が好きなのですが現場には黒や茶など地味目の服を着て行きます。色の他、夏に冬服や冬に夏服と言われると衣装がなかったりもします。さすがに冬に半袖のTシャツや夏にダウンコートは売ってませんよね。とても困ります。