こんばんは。紫香の大岩です。

 

 

今日は個人的な医療や介護の倫理観?についてちょっと考えてみました。というのも今の今まで社内で少し対応に難航している方の話をしていたので少し言葉にしてみました。

 

皆さんは何を大事にして過ごしていますか?

お酒がやめれない。タバコがやめれない。間食でついついお菓子を食べてしまう等…一般的に健康に悪いと分かっていてもやめれないことってありますよねー。高齢者になると身体の状態も変化してくるので今まで布団で寝ていたけどベッドに変えた方が楽。っていう事もあります。しかしベッドはどうも嫌。なんて事もしばしば遭遇します。病院に行くと「お酒は控えてください」や「痩せるように頑張って下さい」などと言われることがあります。じゃあやめなきゃいけないのか?

私はどっちでもいいと思います。言う事をきかないからといって見放すわけでもありません。

病院は健康状態が悪化したときにかかります。弱っている状態を何とかしてくれるところです。介護保険だと生活が大変になってきたときに少しでも本人や家族が楽に、あるいは自立した生活を送るために頼るところです。

語弊はあるかもしれませんが強者と弱者。そんな風にも考えれると思います。

でも人生の主役は患者さん、あるいは利用者さん自身です。今の問題点や、リスク等をしっかり説明した上でそれでも生活習慣を変えない!というのもその人の自由です。

最近ケアマネの研修で「説明責任」と「自己決定」という話がしょっちゅう出てきます。ただ話を聞いてるとどこか「必要なサービスを提案して選択してもらうためにきちんと説明する。拒否がある人は何とかしないといけないので役所や包括支援センターを利用してでも対応する」というような介護保険利用の理想像を押し付けるような印象を受けます。講師の意図とは違うかもしれませんがとても矛盾を感じています。

もちろん説明不足は問題外です。自分の知識不足で十分な情報が提供できていない場合もこちらが悪いです。それを十分した上でその人の選んだ生活があるならそれをサポートするのが医療や介護の専門職だと思います。

医療保険であれば健康を取り戻すこと(もちろん例外もありますが…)、介護保険であれば自立に向けたサポートが前提にありますが、その考え方が全てではありません。人の人生はいつか終わるものです。

医療職やケアマネが絶対ということはありません。自分らしい人生を少しだけ手助けしてくれる程度のものだと思います。

本当の意味で患者さん・利用者さんが主役となるような心構えを常に忘れないようにしたいと思います。ま、そんな事改めていうほどの事じゃねーよって程のことですけどねー。