こんばんは。

 理学療法を通して住みよい高齢化社会づくりを目指している大岩です。

 ブログを書くのが月に1回程度になりましたが、更新予定を遅れるよろしくない癖は継続しています(*_*;

 

 今日は少しまじめな話を。

 今後のリハビリテーション専門家の役割について色々妄想していましたのでお話ししたいと思います。

 

 ここ最近ケアマネージャーさんとのやりとりで印象深い内容が2点あります。

 1つ目。

 主疾患が呼吸器の病気でリハビリテーションって必要なのか?という問い合わせを受けました。答えは『もちろん必要』です。この主疾患がCOPD:慢性閉塞性肺疾患なのですが、専門職の方々はご存知の通り様々なリハビリのアプローチに対して『科学的根拠に基づいて必要性を勧められる』とされています。呼吸器疾患の方の特徴として基本的には日常生活でできないことはない(状態にもよりますが…)が呼吸苦によって生活が制限されています。その呼吸苦の改善が見込めるため個人的にはリハビリを受けれるなら受けた方が良いと思います。

 2つ目。

 目標は歩行の安定性向上なのですが筋力トレーニングとかも行いますか?と問い合わせがありました。こちらも『もちろん行います』です。何故歩行が安定していないのか。筋力低下、関節拘縮(関節の動きが硬くなる)、感覚障害、持久力低下、バランス能力低下、痛みなど様々な原因が考えられます。歩行の安定性を高めるために歩く練習だけをしてれば改善するというものでもありません。安定した歩行をするための評価をした上で歩行訓練以外の訓練も取り入れます。これもリハビリテーション専門職の中では当然のことだと思います。

 

 これらの事から、改めて私たちリハビリテーション専門家の常識は一般の常識には当てはまらないことが伺えます。

 以前話したように現在の制度ではリハビリは基本的にはマンツーマンで行われます。

 幅広くリハビリの良い部分を皆様に行き渡らせるためにはリハビリテーション専門職以外の方々にリハビリテーションの常識を分かりやすく伝えることが必要だと思います。国も医療と介護の連携って言ってますしねー。せっかくケアマネの資格を取ったのでそういった医療分野と介護分野『橋渡し』的な取り組みも今後必要だと感じます。

 そんな風に関わることが住みよい高齢化社会づくりに繋がると信じて今後も仕事に取り組みます。