暑いですね!

お盆休みも終わり、あいさつ回りに行った先で、テッポウユリが

綺麗に咲いていました

 

 

 

ユリの匂いがちょっぴり苦手な私。

ユリの王様カサブランカより

ササユリやテッポウユリが好き

 

そんなユリに想いをはせながら、ちょっと昔を思い出しました。

 

当時、花屋さんでブライダル部門を担当していた私。

会場を飾る花やウエディングブーケを作っていました。

(ゼクシィのブーケ特集に載ったこともあったなぁ)

 

お客様からは、ブライダル雑誌の中から、

とても洒落た凝ったブーケのご注文を受け、

 

ブライダルフェアーの時には、会場の方から、

変わった、目にひくものを、とオーダーされ。

 

私も、結婚式をお花からも素敵にしようと

いろんな工夫を凝らしていました。

 

そんな素敵なブーケができるのは“ブライディ(給水スポンジ付きのブーケの土台となるもの)”

のお陰。

 

スポットライトを浴びる花嫁の手元は、お花にとって過酷な環境です。

ブーケのお花が元気がなかったら目もあてられません。

 

ブライディのお陰で、水持ちの悪い花もブーケとして使うことができて

使える花の種類は格段に増えました。

 

そして、雑誌でみるような

素敵なブーケが、お式でも持てるようになったのです。

 

では、昔はどうしていたのか。

花材を厳選し、給水の工夫をし、土台がないのでパーツをワイヤーで組んで組み立て。

お花にダメージをなるべく与えないように短時間で仕上げる技術を磨き

な~んて作っておりました。

 

ユリの話に戻ります。

テッポウユリは昔はブーケの定番でした。

 

お花の形から、ブライディは使えず、ワイヤーで組んでいきます。

ワイヤーだけで、短時間でブーケを作るのは

とても技術のいる作業です。

定番だったテッポウユリのブーケは、今ではめったにお目にかかりません。

 

沢山のブーケを作ってみて、

シンプルで、清楚なテッポウユリのブーケが大好き!

 

シンプルなものこそ、難しい。

 

それは、日々の事にもいえること。

日々の仕事を滞りなく進めるのも、

治療を組み立て、患者さんに施していくのも

基本があって、それをもくもくと続けていった先のこと。

  

いろんな、葛藤や回り道は多いけど、

今の鍼灸師としてのお仕事は、このテッポウユリのブーケみたいなものかな

なーんて、テッポウユリを見ながら、ちょっぴり感傷に浸った夏のひととき。

 

一歩ずつ、前に進みます。