前回まで掲示したテストを行った後、他の疾患との鑑別を行い手根管症候群と診断された場合、その治療が行われます。

 

治療には手術と保存療法が選ばれますが、手術では正中神経に対する圧迫を除去するために、屈筋支帯を切り離す手術です。

 

通常は屈筋支帯の切離単独の手術ですが、切離した後に神経の剥離を行う場合があります。

 

つまり神経と屈筋支帯の癒着が無く神経剥離がない場合、皮膚と靭帯だけの手術ですので、人体への侵襲は最小限の手術です。

 

この手術はほとんどの手根管症候群に対して有効で、大多数の方が症状緩和しているそうです。

 

保存療法では装具での局所固定や薬物注射、運動療法が処方されます。

 

運動療法は神経や腱の伸張性や滑走性高めるための運動を行います。

 

各動作は5~10秒ほどその位置を維持して戻すを繰り返しますが、1セットにつき各5回ずつ、1日に3~5回実施します。

 

以下に各運動を載せます。

 

 

しかし、リウマチの時と同様日常的によく使う部分ですので、症状緩和に伴いたくさん動かすことで再発する事もあるので、日常生活の指導も行います。

 

動かさない事が症状緩和につながるとはいえ、普段の生活内でも動かすことが多い手ですので、症状を悪化させない動きや安静方法を相談しながら、上手く付き合っていく事が大事ですね。

 

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いかがでしたでしょうか。

 

前回のリウマチもそうでしたが、普段の生活に必要な動作を行う手の疾患でした。

 

手関節の圧迫と言えば、自分も業務中によく行いますので、注意しないといけませんね…

 

押さえると痛くて仕事ができない!

とならないようにしないと…

 

それでは、また2週間後…