みなさんこんにちは。
理学療法士、鍼灸師の李成浩です。
処暑も過ぎましたが暑い日が続きます。
これからは徐々に寒気が入り風邪をひきやすくなるので、体調管理には特に気をつけてください。
涼しいからと言って、寝間着をあまり薄くしすぎますと体調を崩してしまいますよ。
(^_^;)
さて腰痛に的を絞ったこのシリーズも2回目です。
前回はどんな方が猫背や反り腰になりやすいかというところで終わっていたと思いますが、今回はなぜ痛みが出るのかというところを解き明かしていきましょう。
まず人の感じる痛みとは何でしょうか。
体の一部分を切った痛み、打撲や骨折した時の痛み、病気などで起こる痛みなど、身体的な痛みの他、心が深く傷ついたり、ひどく悩んだりする時に起こる精神的な痛みが有ります。
つまり、内因(体内)・外因(体表)・不内外因(精神的やそれ以外)に分けられます。
そして、その痛みを知ることで、私たちは体の不調を感じることができるのです。
もしその痛みを感じることができなければ、危険を察知したり回避できず、怪我や病気を繰り返し、果ては命にかかわってきます。
少しそれましたが、つまり猫背や反り腰の人が「腰が痛い」と言っているときは、身体が何らかのサインを出しているという事です。
ではまずは猫背や円背の方を見てみましょう。

このイラストにあるように①頭が前に出て、②背中が丸まり、③膝が曲がっていることがわかります。
①は②の背中が丸まること=胸椎腰椎の弯曲が強くなると自然と起こります。
では、③はなぜ起こるのでしょうか?
イラストに重心線を引いてみました。

また少しそれますが、身体を横から見た重心線の通る位置は、耳垂―肩峰―大腿骨大転子―膝関節前部―外くるぶしの前を通ると言われています。
このイラストをみると、重心線より頭と肩が前に出て、腰が後ろに位置しています。
この重心線より前に体が傾くとは前方へ倒れやすくなりますし、反対に後ろへ行けば後ろへ倒れやすくなります。
そのため膝を少し曲げることで、身体の前へ倒れようとする動きを緩衝しているのです。
また、体全体を使って前後のバランスを取っている状態でもあります。
自分でやってみると一番わかりやすいのですが、極端に猫背にした状態で立っているより、膝を曲げるだけで顔を上に向けやすくバランスを維持しやすいです。
しかしこの姿勢を長く続けると、筋肉の疲労がとても強くなります。
身体が前に傾く→前に倒れようとする→背中側の筋肉が体を引っ張り、倒れないようにする→膝を曲げて体を起こす…
この一連の作業が常に行われていますから、たとえばお買い物のあと重い荷物を手に持って家まで帰り、玄関先に下した時に感じる腕のだるさや痛みが、腰回りの筋肉で行われていると考えても良いでしょう。
姿勢維持には、特に脊柱起立筋(脊柱の横を骨盤から頭まで伸びる筋群総称)や大殿筋(おしりの後面にある筋肉)を使いすぎると言われます。
この時の腰の痛みを、筋・筋膜性腰痛症や筋性腰痛症とも言われます。
日常的な姿勢や、腰椎の疾患で起こるこの姿勢から、腰に負担をかけてしまい起こるこの腰の痛み…
普段から姿勢に気をつけて、楽に生活できるように心がけて行きましょう。
(=⌒▽⌒=)
今回は猫背、円背の場合の腰の痛みについてお話しいたしました。
次回は反り腰の痛みが出る機序を解明していきましょう。
また2週間後に…
Life&Body Condition クオリア
(鍼灸院Medicaid)
安城市小堤町15-3(旧中京銀行)
℡0566 93 1788
営業時間 10:00~18:30
日曜日定休
理学療法士、鍼灸師の李成浩です。
処暑も過ぎましたが暑い日が続きます。
これからは徐々に寒気が入り風邪をひきやすくなるので、体調管理には特に気をつけてください。
涼しいからと言って、寝間着をあまり薄くしすぎますと体調を崩してしまいますよ。
(^_^;)
さて腰痛に的を絞ったこのシリーズも2回目です。
前回はどんな方が猫背や反り腰になりやすいかというところで終わっていたと思いますが、今回はなぜ痛みが出るのかというところを解き明かしていきましょう。
まず人の感じる痛みとは何でしょうか。
体の一部分を切った痛み、打撲や骨折した時の痛み、病気などで起こる痛みなど、身体的な痛みの他、心が深く傷ついたり、ひどく悩んだりする時に起こる精神的な痛みが有ります。
つまり、内因(体内)・外因(体表)・不内外因(精神的やそれ以外)に分けられます。
そして、その痛みを知ることで、私たちは体の不調を感じることができるのです。
もしその痛みを感じることができなければ、危険を察知したり回避できず、怪我や病気を繰り返し、果ては命にかかわってきます。
少しそれましたが、つまり猫背や反り腰の人が「腰が痛い」と言っているときは、身体が何らかのサインを出しているという事です。
ではまずは猫背や円背の方を見てみましょう。

このイラストにあるように①頭が前に出て、②背中が丸まり、③膝が曲がっていることがわかります。
①は②の背中が丸まること=胸椎腰椎の弯曲が強くなると自然と起こります。
では、③はなぜ起こるのでしょうか?
イラストに重心線を引いてみました。

また少しそれますが、身体を横から見た重心線の通る位置は、耳垂―肩峰―大腿骨大転子―膝関節前部―外くるぶしの前を通ると言われています。
このイラストをみると、重心線より頭と肩が前に出て、腰が後ろに位置しています。
この重心線より前に体が傾くとは前方へ倒れやすくなりますし、反対に後ろへ行けば後ろへ倒れやすくなります。
そのため膝を少し曲げることで、身体の前へ倒れようとする動きを緩衝しているのです。
また、体全体を使って前後のバランスを取っている状態でもあります。
自分でやってみると一番わかりやすいのですが、極端に猫背にした状態で立っているより、膝を曲げるだけで顔を上に向けやすくバランスを維持しやすいです。
しかしこの姿勢を長く続けると、筋肉の疲労がとても強くなります。
身体が前に傾く→前に倒れようとする→背中側の筋肉が体を引っ張り、倒れないようにする→膝を曲げて体を起こす…
この一連の作業が常に行われていますから、たとえばお買い物のあと重い荷物を手に持って家まで帰り、玄関先に下した時に感じる腕のだるさや痛みが、腰回りの筋肉で行われていると考えても良いでしょう。
姿勢維持には、特に脊柱起立筋(脊柱の横を骨盤から頭まで伸びる筋群総称)や大殿筋(おしりの後面にある筋肉)を使いすぎると言われます。
この時の腰の痛みを、筋・筋膜性腰痛症や筋性腰痛症とも言われます。
日常的な姿勢や、腰椎の疾患で起こるこの姿勢から、腰に負担をかけてしまい起こるこの腰の痛み…
普段から姿勢に気をつけて、楽に生活できるように心がけて行きましょう。
(=⌒▽⌒=)
今回は猫背、円背の場合の腰の痛みについてお話しいたしました。
次回は反り腰の痛みが出る機序を解明していきましょう。
また2週間後に…
Life&Body Condition クオリア
(鍼灸院Medicaid)
安城市小堤町15-3(旧中京銀行)
℡0566 93 1788
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日曜日定休