ハイサイ、RIN(凛)です
11月12(土曜)、13日(日曜)は、
「第28回ツール・ド・おきなわ2016」
http://www.tour-de-okinawa.jp/index.html
という、日本最大級の自転車ロードレースが
沖縄本島北部を舞台に開催される。
「ツール・ド」
というと、自転車競技に無知な私は
「ツール・ド・フランス」
をイメージしてしまうのだけど、
国内では、沖縄の他に
「ツール・ド・北海道」
とか
「ツール・ド・熊野(和歌山県)」
があるらしい。
「ツール・ド・フランス」は、
フランス語では「Le Tour de France」。
「ツール・ド」それ自体には意味はなく、
「de」は英語の「of」と同等なので、
「フランスを一周するレース」
「フランスを旅行する」
と表したものらしいから、
英語でいえば
「Tour of France」
つまり、「ツール・ド・おきなわ」は、
「沖縄を旅行する」
「やんばるを巡る」
そういう意味らしいね。
国頭村に住む今でこそ「ツール・ド・おきなわ」は
初冬の時期に行われる身近なイベントだけど、
糸満市や南風原町在住時は、まるで関心が無かった。
というより、今でも自転車競技自体に関心ははないのだけど、
「開催時は名護市以北は厳しい交通規制が敷かれる」
ので、開催日は外出を控えなければいけないから、
そういう意味で関心を持っている。
そういう感覚の住民は多いはずだ。
我が家から歩いて数分で、東側の県道70号線に出られる。
ここは、日曜午前中は車両通行止めで、
県道は全面自転車競技専用になり、
高価そうな競技用自転車に、ヘルメットをかぶって
カラフルな競技用ユニフォームのいでたちの選手たちが、
時速50km前後の猛スピードで駆け抜けている姿が見られる。
我が家のエリアは、緩やかな上り坂なので
先頭集団は時速50km前後だけど、
これが緩やかな下り坂の長い直線道路になると
時速100km以上の猛スピードで競い合うらしい。
道路は、輪だちがあってでこぼこしてる所もあるから、
猛スピードの自転車だと、接触もあるし、危険が伴うはず。
「ツール・ド・おきなわ」は今年で28回目、
第1回は1989年(平成元年)、バブル期の最盛期に行われている。
1988年は「ベルリンの壁」が崩壊し、
「天安門事件」があった歴史的な年だけど、
国内でも昭和天皇が崩御、美空ひばりや手塚治虫も亡くなり、
消費税(3%)施行された印象深い年。
また1億総中流意識が浸透して、国民が裕福だった
中高年にとっては、今や懐かしいあの時代。
東京芝浦の「ウォーターフロント」の
ディスコ「ジュリアナ東京」もこのバブリーな時代で、
私がゴルフ場でプレーしたのも、この頃だった。
私がゴルフをすると言ったら、義母に怒られたけど
この時代はゴルフの全盛期でだった。
ゴルフ場の予約が取れないくらいの国民的スポーツで、
今の衰退期とは比較にならないくらい。
私がゴルフをしたのも、当時の数回だけだったけど、良い時代だったよ。
その頃に「ツール・ド・おきなわ」が始まったんだね。
UCI(国際自転車競技連合)公認の男子チャンピオンレースは、国際レース。
UCIアジアツアー1.2クラスにランクされるワンデーレースで、
起伏のある約210kmは国内最長らしい。
男子チャンピオンレースは、1チーム5名で、20チームの100名、
19歳以上の国内外招待・ 優待チームに限定され、
国際ライセンス所持の、自転車競技会の精鋭男子、
いわば、セミプロ選手の闘い、といえる。
沖縄県出身で、リオデジャネイロ五輪ロードレース日本代表の
内間康平(ブリヂストンアンカー サイクリングチーム)を始め、
国内のトップ選手が集まり、
海外招待チームも多数参戦するハイレベルなレースになるらしい。
「女子国際レース100km」という種目もあり、
こっちも海外からの招待選手枠が拡大されるというし、
「ジュニア国際レース140km」もあるらしい。
「ツール・ド・おきなわ」は、
そういったエリートの国際レースだけでなく、
200kmを走る国内最長の市民レース「市民200km」もあり、
これは、
「アマチュアレーサー最高のステイタス」
といわれているらしい。
県道2号線の山道では、リタイアした棄権者だけでなく、
接触転倒やチェーンが切れるなどの自転車が壊れたり、
怪我をしている選手も見かける。
スーパーや自転車で売られているような段付きスポーツ車では
やんばるの坂は登れないみたいだね。
どうなったのか判らないけど、
車輪のリムやスポークが折り曲がっているようなのも見たことがある。
最後尾には、棄権者や自転車を回収するバスやトラックが
徐行状態で追尾している。
「市民200km」は間違いなく過酷だよ。
その他、130km、 80km、50km、シニア50kmなど、
実力レベルや年代ごとの市民レースや、
2日間で沖縄本島外周をぐるりと巡る本島一周サイクリング、
一日でやんばるを走るやんばるセンチュリーライド、
伊是名島、伊平屋島、伊江島の離島サイクリングの部
などもあり、
沖縄を楽しめる、自転車を楽しめるイベントになっているようだ。
中学生レース、10kmの小学生レースや三輪車、一輪車のレースまであるみたい。
30年くらい前までだったら、私も出てみたいと思ったかもしれない。
そういった誰でも楽しめる
「自転車の祭典」
があるのに、やんばるには「サイクリング専用道路」がない。
それどころか、歩道もなく狭い側道しかない道路が大部分で
県道でのRIN(凛)君散歩でも怖い思いをしたのは、
一度や二度ではない。
せっかく国際的な自転車イベントがあるのに、
また「やんばる国立公園」が指定されたのに、
そういった風光明媚を活かしきれていないのは、
もったいないよね。
「やんばる国立公園」を、ただ車で通行するだけだったら、
面白くもなんともない。
観光客が増えないのも、当然だよね。
昨年黄泉(よみ)の国に旅立ったRIU(琉)君とは
県道まで下りて、何度もレースを観戦したことがあったけど、
RIN(凛)君とはとても行く気になれない。
万一、首輪とか取れたりしたら、
RIN(凛)君は自転車を追いかけまくるに違いないし、
選手に飛びかかるかもしれないから。
明日、明後日は選手のために雨が降らないことや