ハイサイ、RIN(凛)ですニコニコ
琉球犬、猟犬、縄文犬、ハブ、咬傷、やんばる、

昨日の夕方、兄貴が近辺のパトロール中に、
私がストーブの焚き木を準備し、夕飯の支度をしていると、
デッキから家に入る網戸の戸口から、
ハブが室内に侵入しようと試みているのを見つけた。

ヘビって、けっこう室内に入ってくるんだよね。
たいていは、1メートル前後のアカマタやガラスヒバァ。
だけど、年に1度は子ハブが侵入して来る。


室内に侵入したヘビは、風呂場か台所、
居間の高いところなど、
だいたい居場所は特定できるし、
ヘビはタモ網で捕まえて、外に放免している。


捕物騒動に発展することはなく、
ヘビはあっけなく捕獲される。


昨年3月から、兄貴が室内で寝起きするので、
室内に入ったヘビは、瞬時に兄貴に発見されてしまう。


そういう時だけ、兄貴はシーサー、
つまり家の守り神として称えられる。

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昨夕のハブも、体長約120cmなので、
昨年産まれた、まだ子ハブ。

だけど、成体以上の猛毒があり、

動きが俊敏で元気が良いので要注意。
子ヘビを怒らせないようにしないといけない。


子ハブに
「どこか、他の所に行って」
と心の中でお願いすると、
子ハブは左側、納戸の方に向かった。


そっちはストーブがあり、
草刈り機や刈り鋏(はさみ)、スコップなど
農具も置いてあり、
しかも私がよく行く場所でもあるので、
そのあたりで子ハブが行方不明になると困る。


私がヘビに危害を加える気がなくても、
ヘビの存在を知らずに、
うっかりヘビの正当防衛圏内(約50~100cm)に
私が手を伸ばしたり、足を踏み入れたりすると、
反射的に咬まれる可能性が有り得るからだ。

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そういえば、デッキ付近にはカエルがいるのに
最近ヒメハブやガラスヒバァを見かけないな、
と不思議だったのだけど、
ハブがいたからだったんだね。

ハブが庭に入って来ると、
他のヘビは、例外なく一斉に逃げ出してしまう。


家の西側には納戸があり、
南側はデッキ、東と北は庭があり、
デッキにハブが居るので、
他のヘビたちは東と北に避難していたんだね。


子ハブは納戸に向かったので、
「そっちはダメだよ」
と気を送っても、
子ハブは無視。


なぜ、子ハブが納戸に向かうのかというと、
納戸は子ハブが産まれた場所だから。


この納戸は、良くも悪くも
毎年ハブの産卵場所に指定されている。


ウミガメや鮭、伝書鳩、犬、猫などに、
生まれ故郷に戻る帰巣本能があるように、
ハブにもその本能があるらしく、
代々、その納戸の中で産卵をしている。


ということは、ハブのメスは
納戸付近に潜んでいることも考えられる。


産卵前の母ハブが納戸の高い場所から、
私を見下ろしてる場面も、前にあったんだよね。


手を伸ばせば、ハブに触れるくらいの位置だから、
頭上30㎝くらいの所で、母ハブがとぐろを巻いていた。


その時も、母ハブは私に先制攻撃を
かけようと思えば出来たはずだけど、
母ハブは、
「私はここに居るから注意してよ」
と、私に知らせてくれた。


その後、いつしか母ハブは姿を見せなくなり、
ハブ特有の気配も感じられなくなった。


産卵して、納戸を出て行ったはず。
母ハブがどこに行ったのかも問題なんだけど、
まあ、それはいいや。

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納戸に向かう子ハブは、
そのまま行方不明になっても困るので、
子ハブには悪いけど、
強制退場してもらうことにした。

つまり、捕獲して他に放免することを選択した。


この子ハブは、かつてない俊敏さで動きが速く、
とてもタモ網を探す時間がないので、
刈り鋏を使うしかなかった。


雑草が切りにくくなった刈り鋏は、
刃にすき間が出来たり、刃を研ぐ必要があるけど、
こういう鋏でヘビを切ろうとすると、
ヘビの胴がグニャリと挟まり、
簡単に捕まえられる。


子ハブも、尻尾から数センチの所に鋏を入れると
予想通り、グニャリと尻尾が挟まった。


子ハブが逃げようとする反対に、ゆっくり引くと、
子ハブは何かに巻き付いて抵抗。


挟んだ尻尾が抜けないように注意しながら、
なおもゆっくり引っ張ると、
約1分後に、子ヘビが根負け。


子ヘビは狩り鋏に尻尾をはさまれたまま垂れ下がり、
右に左にグニャグニャ移動する。


私が恐れていたのは、
「狩り鋏の取って部分を持っている右手に向かって来たら困るな」
ということだったけど、
不思議にそれはしなかった。


今までのハブ画像は、家から出てすぐに撮影したけど、
子ハブが逃げようとしてる方向は納戸の方なんだよね。


なので、このあたりに子ハブを離すと
また戻って来るに違いないと、
約200m離れた国有林まで、
刈り鋏で尻尾を挟んだまま持って行って
そこで放免した。


ヘビは、骨が折れると数時間で死んでしまうから
尻尾を挟む時も慎重に挟んだつもりだけど、
大丈夫だったかな。

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私は今まで、ヘビとのニアミスはけっこう多いけど、
ヘビに咬まれたことはないし、
咬まれそうになったことも一度もない。

私はヘビに危害を加える気はまったくないし、
ヘビも私に攻撃する気もない。


ヘビの目的は、カエルやネズミ、トカゲなどの捕食で、
人を攻撃するのは、正当防衛の時だけに限られる。


「アカマタやハブが人に向かって来た」
というのは、
その人が
「ヘビは人を咬む=ヘビは危険=ヘビは発見次第殺す」
という主義で、
その「気」をヘビが察知して、
身を守るために攻撃してくるのだ。


私が、いつかヘビに咬まれるとしたら、
私がヘビとの不可侵条約を破った時に限られると思う。
なので、私がヘビに注意するのは、その一点だけ。


私はヘビでも、野犬でも
同じエリアに住むのであれば、
「共生」こそが、それぞれが平和に生きる道だと信じている。


お互いに干渉し合わなければ「共生」は出来るし、
私は実際にそうやっている。


動物社会では、生態系の食物連鎖は別として、
正直で真摯な「気」を持つだけで
意味のない衝突は避けられる。


まったく簡単なことなんだよね。


「ツキノワグマが人に攻撃してるよね?」
というのは、
もともと、ツキノワグマの生息地を人が占領して
クマを山に追いやり、
山に食べ物が不足して里に下りて来るとか、
クマの餌場に人が侵入するとか、
そもそもが人災なんだよ。


返って人間社会の方が、ウソや計略があって
「共生」が出来ず醜い。


人間って、ホントに高等動物?
「人間は高等動物」
って、人間が勝手に決めつけたことで、
実際には、太古以降いさかいが絶えないのだから
「最低動物」なんじゃないの?

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