ハイサイ、RIN(凛)ですニコニコ
琉球犬、猟犬、名護犬、沖縄犬、日本犬、 【名護市立図書館の花壇で花を舐めるRIN(凛)君】


野犬狩りのワナが阿呆豚舎周辺に仕掛けられたことで、
野犬たちは一斉に死の谷付近に避難してきた。


RIN(凛)君の散歩コースは、いろいろあるけど、
死の谷の近くを通る丘陵コースもあり、
ここは丘陵を地主が開拓中で、今のところ重機しか入れず、
人も車も来ないという意味では安全なんだけど、
野犬が高確率で出没するのが厄介なコースでもある。


RIN(凛)君からすれば、野犬に出て来てほしいに決まっている。
野犬が出てきたら追いかけ回したいのだから。


なので、この丘陵ルートはRIN(凛)君のお気に入りで、
日に1回は必ず行くコースでもある。

琉球犬、猟犬、名護犬、沖縄犬、日本犬、 【名護市立図書館のビワ、沖縄のビワは本土のと比べると半分以下で小さいよ】


昨日は雨で寒かったけど、今朝もけっこう寒い。朝の気温は15℃。

雨は明け方に上がり、雲は厚くて今にも雨が降りそうなので、
朝散歩は、丘陵コースに決定。


ここはRIN(凛)君はロープから解放されて自由散歩になるし、
私もRIN(凛)君に引き回されることなく、ただ歩いていればいいので楽だから。
お互いにストレスが溜まらない快適な散歩が出来る。

琉球犬、猟犬、名護犬、沖縄犬、日本犬、 【まだ1歳のくせにスフィンクスのように風格が漂うRIN(凛)君】


丘陵コースを散歩中に野犬が吠え、RIN(凛)君が声のする方に突進。
草むらの中に入ってRIN(凛)君の姿が見えなくなり、
野犬の吠え声や「キャン」という悲鳴、草むらのガサガサ音などが聞こえ、
彼らが北側に移動しつつあることが判る。


しばらくして静寂になり、草むらのガサガサ音がして
RIN(凛)君が何やら口に咥えて戻って来た。
どうやらRIN(凛)君は野犬の食べ物を強奪したらしい。


その戦利品をよく見ると、子豚の頭部。
大きさは大人の手の拳固(げんこ)くらい。
子豚の体長はおそらく40cmといったところだろうか。
かなり小さい子豚だね。


首の断面からは血がしたたり落ちていない。
ということは生きていた子豚ではなく、
すでに病死していたことを意味する。
また、子豚の頭部は赤土が付着していない。
ということは、野ざらし状態に捨てられていたことを意味する。

琉球犬、猟犬、名護犬、沖縄犬、日本犬、 【「オレの獲物だ!」と、なかなか離れないRIN(凛)君】


「可哀そうな子豚ちゃん」
だけど、この子豚にとっての幸せって何なのか?


元気に生育すれば、約半年後に
住み慣れた豚舎から解体センターに運ばれて、そこで殺される運命にあるし、
豚舎から脱走すれば、野犬に追われ生きたまま咬み殺されて野犬の食餌になる。


こうして考えると、過度のストレスなどで突然死したり、
病原菌での病死などは、ある意味安楽死であり、
子豚がもっとも幸せな自然死といえるのかもしれない。


野犬たちは生きるために、病死豚でも食べざるを得ない厳しい環境にいる。
野ざらしの病死豚を野犬が食べるのは決して罪ではないし残酷ではない。

琉球犬、猟犬、名護犬、沖縄犬、日本犬、 【握りこぶし大の小さな子豚の頭部】


解体センターで豚や牛は屠畜(とちく、昔の言い方ではと殺)され、
流れ作業で解体されていくにつれて、
「豚」は「豚肉」に、「牛」は「牛肉」に変わっていく。


スーパーでは豚肉や牛肉、鶏肉が、

部位ごとにトレイに綺麗に並べられ、ラップに包まれる。


私たちはいつしか豚や牛、鶏を食べているという感覚からかい離してしまう。
本当は私たちは豚や牛、鶏といった生き物を食べているのに。


子豚ちゃんは、私に
「命を頂くという恵みについて、どうか考えてほしい」
と言ってるような気がした。

琉球犬、猟犬、名護犬、沖縄犬、日本犬、 【高台で野犬が出て来るかどうか見張ってるRIN(凛)君】