
RIN(凛)君は、なぜか毎朝6時5分に正確に起きて、
私を叩き起こす。
今の6時頃は、暗闇で夜中みたい。
私が起きないと、RIN(凛)君は大暴れするので、
「あと5分…」
は通用しない。
なので、まだ暗いうちに朝散歩が始まるのが日課。
今朝は、少し小雨が降っていたので、
RIN(凛)君を早々にロープを放した手抜き散歩にした。
ちょうど野犬が3頭ほど出てきたので、
RIN(凛)君は野犬小隊を追跡、姿が見えなくなったので
私は我が家へ引き返してRIN(凛)君の帰りを待った。
近所の話では、飼い犬を放すと、半数が帰らず
野犬と生活してしまうというのだけど、
RIN(凛)君は必ず戻って来る。
早くて30分、遅いと1時間前後かかって戻って来る。
「我が家自体が巨大な犬小屋で安全、
おまけに食事や家政婦付きなので
過酷な野宿を選択する必要はなく、
野犬とは毎日のように会えるのだから、
野犬と生活する必要はない」
と思っているに違いないよ。
若いくせにずる賢いヤツだね。
野犬小隊を追跡したRIN(凛)君は、
30分ほどで戻って来てしまったけど、
小雨も降ってるし、これ以上散歩させるのも面倒なので
「もう、いいや」と、RIN(凛)君を捕まえ
お風呂場で脚を洗い、身体を拭いて
早々と家に入れてしまった。
RIN(凛)君からすると、予想外の短期間散歩になり、
怒って暴れ出したので、
日中にサービス散歩をせざるを得なくなった。
お昼頃には晴れ間が出て、RIN(凛)君は林道を登り山に向かった。
林道沿いは両側が国有林で、
どこに行くのか判らない、草を伐採した狭い側道があり、
RIN(凛)君は、そういった側道探検も好きなので、
RIN(凛)君のご機嫌取りで、初めての側道に入って行った。
側道は曲がりくねって、どこまで続いているのかわからないけど、
桜が植えてある場所があり、そのうち1本だけが満開だった。
沖縄の桜は、本土のソメイヨシノではなくて、
寒緋桜(カンヒザクラ)、あるいは緋寒桜(ヒカンザクラ)。
濃いピンクの花が謙虚にうつむきかげんに咲くのが特長。
寒緋桜は気温の低下と共に開花するので、
沖縄本島での桜前線は、北から南に南下、
つまり日本一早い桜は沖縄本島北部で咲く。
本島北部の本部町や名護市では今月下旬あたりに
桜祭りが行われるはず。
3月くらいになると、本土のニュースでは
毎年「桜前線」を取り上げる。
日本で一番最初に桜が咲くのは沖縄だけど、
桜前線は北上するので、最南端が最初なのは当たり前の話。
「沖縄にだけ咲く桜」
というならともかく、
桜前線は北上していくので、それだあけでは意味がない。
ただ旬期に咲く花を感慨深く見つめていたい。