ハイサイ、RIN(凛)です。
ウチナーンチュは、
「上等さ~」
「上等だね~」
「コレとっても上等だね~」
「OK!上等、上等!」
など、やたらと「上等」という言葉を口にする。
「なんでも上等さ~」
という人までいる。
ウチナーンチュは、
「上等さ~」
「上等だね~」
「コレとっても上等だね~」
「OK!上等、上等!」
など、やたらと「上等」という言葉を口にする。
「なんでも上等さ~」
という人までいる。
本土では、20~30年くらい前だったかな、
暴走族が
「ケンカ、上等!」
みたいなことを言ってるのを
映画かTVドラマで観たことがある。
私が聞いたのはこれが最後。
暴走族が
「ケンカ、上等!」
みたいなことを言ってるのを
映画かTVドラマで観たことがある。
私が聞いたのはこれが最後。
ウチナーンチュは、このフレーズは使わず、
「たっくるさりんどー!」
と言うのが、喧嘩のセリフらしい。
意味は
「ぶっ殺すぞ、この野郎!」
みたいな?
「たっくるさりんどー!」
と言うのが、喧嘩のセリフらしい。
意味は
「ぶっ殺すぞ、この野郎!」
みたいな?
となると、
今日もRIN(凛)君は私の長靴やサンダルを咥えて数百mも逃走。
「ボクを構わないと、こういう羽目に遭うのさ!」
とバカついて逃げ回り、捕まえるまで小一時間もかかってしまった。
「たっくるさりんどー!」
は、ヤツに言うセリフだね。
本土での「上等」は、
昔の不良の喧嘩の決まり文句みたいな使われ方だったけど、
最近は本土でもほとんど使われない、死語のはず。
今日もRIN(凛)君は私の長靴やサンダルを咥えて数百mも逃走。
「ボクを構わないと、こういう羽目に遭うのさ!」
とバカついて逃げ回り、捕まえるまで小一時間もかかってしまった。
「たっくるさりんどー!」
は、ヤツに言うセリフだね。
本土での「上等」は、
昔の不良の喧嘩の決まり文句みたいな使われ方だったけど、
最近は本土でもほとんど使われない、死語のはず。
本来は、「上等」とは、「良い」とか「すばらしい」などの意味だから、
もっと使われてもいい言葉なのに、これが死語なんて、なんか変だよね。
ウチナーグチの「上等」は、
単純に、モノのグレードが良いかどうかというだけではなくて、
かなり広範囲で使われている。
もっと使われてもいい言葉なのに、これが死語なんて、なんか変だよね。
ウチナーグチの「上等」は、
単純に、モノのグレードが良いかどうかというだけではなくて、
かなり広範囲で使われている。
とにかく、普通より良ければ、何でも「上等」であり、
食べ物でも人の性格でも仕事でも、
「いいんじゃないの~」
みたいな意味で、何にでも使える便利な言葉で、
沖縄方言の定番中の定番、と言ってもいいのかもしれない。
名護市のヘリオス酒造の、沖縄のテレビCMに、
「普通の上等」
というのがある。
食べ物でも人の性格でも仕事でも、
「いいんじゃないの~」
みたいな意味で、何にでも使える便利な言葉で、
沖縄方言の定番中の定番、と言ってもいいのかもしれない。
名護市のヘリオス酒造の、沖縄のテレビCMに、
「普通の上等」
というのがある。
ウチナーンチュは意味が判るんだろうけど、
「普通だけど、いいものだよ」
という意味なのかな?
「普通だけど、いいものだよ」
という意味なのかな?
これは、
「轟(とどろき)」
という泡盛についてのCM。
「轟(とどろき)」
という泡盛についてのCM。
沖縄自動車道の終点「許田(きょだ)」から国道58号線を名護市街に向かうと、
許田道の駅を過ぎて数キロ進むと「数久田(すくた)」の信号がある。
この信号を右折して、数久田集落内の道を2,3km道なりに進むと、
たしか突当りが「轟の滝」。
私は2回、行ったことがある。
許田道の駅を過ぎて数キロ進むと「数久田(すくた)」の信号がある。
この信号を右折して、数久田集落内の道を2,3km道なりに進むと、
たしか突当りが「轟の滝」。
私は2回、行ったことがある。
古くから水の都とうたわれる名護の、
この「轟の滝」にちなんで名づけられた泡盛が「轟」。
この「轟の滝」にちなんで名づけられた泡盛が「轟」。
「轟」の定価はたしか1300円くらいのはずだけど、
沖縄のスーパーでは1.8リットルの1升瓶や紙パックが
税別で950円前後で買えるはず。
沖縄で一番売れている泡盛「久米島の久米仙」は1000円以内では買えないから
なので「轟=安い泡盛」のイメージでウチナーンチュには浸透してるはず。
泡盛の味は48酒造所、どこのでもそう変わらないから、安いのでいいんだよね。
「轟の滝」は、滝の高さ約28m、滝壷の幅約6m、深さ約1.5m。
久志岳と辺野古岳の間を流れる川を水源とした、
こじんまりとした滝。
本土の滝と比べると、沖縄の滝は迫力に欠け、水量も少ないけど、
沖縄には滝自体の数が少ないこともあって、
霊験あらたかで荘厳(そうごん)に見える。
沖縄のスーパーでは1.8リットルの1升瓶や紙パックが
税別で950円前後で買えるはず。
沖縄で一番売れている泡盛「久米島の久米仙」は1000円以内では買えないから
なので「轟=安い泡盛」のイメージでウチナーンチュには浸透してるはず。
泡盛の味は48酒造所、どこのでもそう変わらないから、安いのでいいんだよね。
「轟の滝」は、滝の高さ約28m、滝壷の幅約6m、深さ約1.5m。
久志岳と辺野古岳の間を流れる川を水源とした、
こじんまりとした滝。
本土の滝と比べると、沖縄の滝は迫力に欠け、水量も少ないけど、
沖縄には滝自体の数が少ないこともあって、
霊験あらたかで荘厳(そうごん)に見える。
ヘリオス酒造の泡盛「轟」は、
沖縄復帰の1972年(昭和47年)の翌年に廃業した名護酒造所の泡盛を、
2000年(平成12年)になって、27年ぶりにリバイバルさせ、
ラベルも当時のレトロ調なデザインのまま仕上げたらしい。
沖縄復帰の1972年(昭和47年)の翌年に廃業した名護酒造所の泡盛を、
2000年(平成12年)になって、27年ぶりにリバイバルさせ、
ラベルも当時のレトロ調なデザインのまま仕上げたらしい。
名護市を中心とした本島北部では、
「轟」ブランドは愛着があるブランドなのだろうね。
私が沖縄に移住したのは1999年だから、そういう事情は知らず、
私はただ安い泡盛、という認識しかなかった。
沖縄では、小さな集落ごとに豆腐店、みそ店、酒造所などがあったらしく、
酒造所は沖縄には現在でも48もある。
酒造免許は国税庁が担当し、
試飲サンプルすら生産量に含まれる小うるさい制約が多々あり、
沖縄の酒造所のほとんどが赤字。
もし廃業したら、酒造免許は取り上げられ、
新規発行は黒字化の根拠を示さないと発行しないらしいから、
泡盛酒造所は、減ることはあっても増えることはない。
実際に、泡盛の生産額は、毎年減少傾向にある。
若いウチナーンチュは、泡盛を飲まないのかな?
ちなみに、名護市以北で、沖縄戦後に廃業した酒造所を調べてみた。
・1952年(昭和27年)廃業 幸地酒造所(宜野座村字惣慶) 銘柄:瑞泉
・1959年(昭和34年)廃業 奥酒造所(国頭村字奥) 銘柄:マルオク
・1960年(昭和35年)前後に廃業 豊里酒造所(名護市字宮里) 銘柄:豊和
・1961年(昭和36年)廃業 田港酒造所(名護市字饒平名) 銘柄:平松
・1963年(昭和38年)廃業 上本部酒造所(本部町字山川) 銘柄:港乃泉
・1973年(昭和48年)名護酒造所(=轟酒造所)(名護市字名護462) 銘柄:轟
・1975年(昭和50年)廃業 石川酒造所(本部町字東) 銘柄:琉華、本露、北山
・1975年(昭和50年)前後に廃業 大城酒造所(大宜味村字根路銘) 銘柄:寿
・1975年(昭和50年)前後に廃業 宮里酒造所(名護市宮里112番地) 銘柄:丸盛
・1976年(昭和51年)廃業 與儀酒造所(国頭村字浜) 銘柄:かねよ
・1981年(昭和56年)廃業 宜名真酒造所(国頭村字宜名真) 銘柄:黄金の露
・廃業年度不明 宜野座酒造所(宜野座村宜野座) 銘柄:瑞泉
「轟」ブランドは愛着があるブランドなのだろうね。
私が沖縄に移住したのは1999年だから、そういう事情は知らず、
私はただ安い泡盛、という認識しかなかった。
沖縄では、小さな集落ごとに豆腐店、みそ店、酒造所などがあったらしく、
酒造所は沖縄には現在でも48もある。
酒造免許は国税庁が担当し、
試飲サンプルすら生産量に含まれる小うるさい制約が多々あり、
沖縄の酒造所のほとんどが赤字。
もし廃業したら、酒造免許は取り上げられ、
新規発行は黒字化の根拠を示さないと発行しないらしいから、
泡盛酒造所は、減ることはあっても増えることはない。
実際に、泡盛の生産額は、毎年減少傾向にある。
若いウチナーンチュは、泡盛を飲まないのかな?
ちなみに、名護市以北で、沖縄戦後に廃業した酒造所を調べてみた。
・1952年(昭和27年)廃業 幸地酒造所(宜野座村字惣慶) 銘柄:瑞泉
・1959年(昭和34年)廃業 奥酒造所(国頭村字奥) 銘柄:マルオク
・1960年(昭和35年)前後に廃業 豊里酒造所(名護市字宮里) 銘柄:豊和
・1961年(昭和36年)廃業 田港酒造所(名護市字饒平名) 銘柄:平松
・1963年(昭和38年)廃業 上本部酒造所(本部町字山川) 銘柄:港乃泉
・1973年(昭和48年)名護酒造所(=轟酒造所)(名護市字名護462) 銘柄:轟
・1975年(昭和50年)廃業 石川酒造所(本部町字東) 銘柄:琉華、本露、北山
・1975年(昭和50年)前後に廃業 大城酒造所(大宜味村字根路銘) 銘柄:寿
・1975年(昭和50年)前後に廃業 宮里酒造所(名護市宮里112番地) 銘柄:丸盛
・1976年(昭和51年)廃業 與儀酒造所(国頭村字浜) 銘柄:かねよ
・1981年(昭和56年)廃業 宜名真酒造所(国頭村字宜名真) 銘柄:黄金の露
・廃業年度不明 宜野座酒造所(宜野座村宜野座) 銘柄:瑞泉
12酒造所も廃業に至っている。
当時の泡盛は、臭いがきつく、相当なクセがあったらしい。
今の泡盛は、臭いはほとんど無く、
九州の米、麦、芋、黒糖、そばなどの焼酎の方が個性的な味がする。
泡盛については、また後日書く予定。
当時の泡盛は、臭いがきつく、相当なクセがあったらしい。
今の泡盛は、臭いはほとんど無く、
九州の米、麦、芋、黒糖、そばなどの焼酎の方が個性的な味がする。
泡盛については、また後日書く予定。
「普通の上等」で、えらく長く書いてしまった。
脱線してダラダラ書きは、私の悪い癖だね。
沖縄の「上等」には、英語でいう
「Don't mind(ドンマイ)」
「気にするな、心配するな」
という意味もあるらしい。
脱線してダラダラ書きは、私の悪い癖だね。
沖縄の「上等」には、英語でいう
「Don't mind(ドンマイ)」
「気にするな、心配するな」
という意味もあるらしい。
誰かが、ちょっとした失敗をした時に、
「上等、上等」
と声をかけて励ます。
「上等、上等」
と声をかけて励ます。
失敗だけど、その経験は「上等」、
つまり
「失敗は新たな一歩だ」
とか
「背暗向明(はいあんこうみょう)」
「暗いことには背を向けて、明るい方に向かって進もうよ」
とか、
「これからの人生の役に立つよ」
というような、温かみのある励ましにも感じられる。
こういう気の利いた言葉って、本土にはない。
つまり
「失敗は新たな一歩だ」
とか
「背暗向明(はいあんこうみょう)」
「暗いことには背を向けて、明るい方に向かって進もうよ」
とか、
「これからの人生の役に立つよ」
というような、温かみのある励ましにも感じられる。
こういう気の利いた言葉って、本土にはない。
物事には「良い」「悪い」があり、沖縄では
「上等やっさー」
とか、若者は言うけど、
年配者は、どんなものにも
「上等さ~」
「なんでも上等さ」
と言う人が多い。
「上等やっさー」
とか、若者は言うけど、
年配者は、どんなものにも
「上等さ~」
「なんでも上等さ」
と言う人が多い。
そういうのは「テーゲー文化」だと揶揄(やゆ)する人もいるけど、
私は沖縄戦やアメリカ世を経験した先輩がたの、良い意味での
「おおらかさ」や「ゆとり」を感じる。
私は沖縄戦やアメリカ世を経験した先輩がたの、良い意味での
「おおらかさ」や「ゆとり」を感じる。