ハイサイ、RIN(凛)です。

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だらしがない豚舎の、豚の墓場から我が家はほど近い。
そこからは、野犬の争う声が時々聞こえてくる。

死んだ豚をエサとする争奪戦、野犬の生死を分ける弱肉強食の戦い。
そのため、我が家付近は野良犬軍団の通り道にもなっていて、
RIN(凛)君と野犬軍団が鉢合わせする機会がけっこう多い。

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そのため、RIN(凛)君は朝夕の散歩だけでなく、
日中も外に出すと、
「いつ頃、どんな犬が、どっちから来てどっちに向かったか」
といった、侵入犬のチェックに忙しい。

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広い縄張りをRIN(凛)君が一周して野犬と遭遇しなくても、
たまたま活動時間帯が多少ズレているだけのことなので、
RIN(凛)君はあちこち見渡して、どこから姿を現すのか、
警戒に余念がない。

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野犬軍団にはおかしな伝統がある。
すぐに吠えてしまうのだ。

吠えると、そこの場所が特定されてしまうのだから、
声を出さない方が良いに決まっているはず。

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野犬は、遠くからRIN(凛)君の姿を発見次第、必ず吠えていまう。
野犬からすると新参者のRIN(凛)君が気に入らないのだから、
「出ていけ!」
という、気に入らない気持ちは十分判るのだけど、
吠えた途端に居場所が明らかになり、
RIN(凛)君が猛然と矢のように突進して、
野良犬軍団は、1歳にもならないRIN(凛)君に
あえなく締め出されてしまう。

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そういう時のRIN(凛)君は、犬というより野獣みたい。
南西アジアからアフリカに生息するジャッカルも、
そういえばイヌ科イヌ属で、RIN(凛)君も似てる感じがする。

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野犬を追いかけて、しばし行方が見えなくなったRIN(凛)君が、
ほどなくして戻る時の姿は、
名前の通り凛として威風堂々としている。

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ヴェルディ作曲の歌劇「アイーダ」の第2幕、
エチオピア軍に勝利したエジプト軍のラダメス将軍が
軍勢を率いて凱旋するシーンの
「アイーダ行進曲(凱旋行進曲)」
が似合うような
「どうだ!」
という勇ましい姿で戻って来る。

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時々、野犬軍団から戦利品も奪い取って来る。
つまり、RIN(凛)君は縄張りを守る警備員でもあり、
侵入者を脅かしてモノを強奪する強盗でもあるのだ。

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RIN(凛)君には平和志向の憲法9条は眼中にはなく、
武力闘争あるのみ。

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強いものが弱いものを捕食し、
弱いものが餌となるのが自然界のオキテ。

RIN(凛)君は縄文犬で、生まれながらの猟犬だから、
豊かな自然の宝庫やんばるの、
弱肉強食の食物連鎖の世界が気に入ってるんだろうな。

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