ハイサイ、RIN(凛)です
RIN(凛)君は、夜は私の布団の左隅、
縦横約1mの専用布団で寝ている。
私が深夜にトイレに立って、洗面所から戻ると
RIN(凛)君が専用布団にいない。
どこに移動したかというと、たいてい私の枕。
しかも枕に座ってニヤついている。
「私の枕にお尻をつけてんじゃないよっ!」
「汚いだろがっ!」
「自分の布団で寝なさい!」
と怒ると
ヤツは怒って飛びかかってくる。
深夜に、またしても激昂仮面とサタンの戦いで、
お互いに目が覚えてしまうのが恒例。
なので、寝不足のため、日中はお互いに眠い時が多い。
草履取り事件は、あまりにも有名な話だから
日本人なら誰でも知っているエピソードだけど、一応以下のような話。
ある雪が深々と降る夜、信長が女部屋からの帰りに草履を履くと、温かくなっていた。
「お前は草履に腰掛けていたな、この不届者め!」
と怒る信長。
秀吉は頑として
「腰掛けてはおりません」
と言い張る。
信長が
「温かくなっていたのが何よりの証拠だ」
と言うと、
秀吉は
「寒夜なので、御足が冷えていらっしゃると思い、
ふところに草履を入れて温めておりました」
と藤吉郎が答えた。
「では、その証拠は何だ?」
と尋ねる信長。
秀吉は衣服を脱ぐと、胸に草履の鼻緒の跡がくっきりとついていた。
信長は感心し、その場で藤吉郎を草履取りの頭に昇進させた。
そういう話だったよね。
RIN(凛)君の前世が藤吉郎であるなら、
私の枕を「温めて待っていた」というのも、あながち全否定はできない。
だけど、日ごろのヤツの悪漢ぶりからすると、
渋谷駅前の忠犬ハチ公や忠臣蔵の赤穂浪士のような厚い忠義心があるとは思いにくい。
おまけに、ヤツのニヤけた笑顔からすると、
私のような疑い深いオバアからすると、
「お尻つけてやったぜ!ザマー見ろ!」
としか思えない。
RIN(凛)君、下品なババアでごめんね。
仲良く寝よう!
そして良い夢、たくさん見よう!

RIN(凛)君は、夜は私の布団の左隅、
縦横約1mの専用布団で寝ている。
私が深夜にトイレに立って、洗面所から戻ると
RIN(凛)君が専用布団にいない。
どこに移動したかというと、たいてい私の枕。
しかも枕に座ってニヤついている。
「私の枕にお尻をつけてんじゃないよっ!」
「汚いだろがっ!」
「自分の布団で寝なさい!」
と怒ると
ヤツは怒って飛びかかってくる。
深夜に、またしても激昂仮面とサタンの戦いで、
お互いに目が覚えてしまうのが恒例。
なので、寝不足のため、日中はお互いに眠い時が多い。
私は、単純に
「お尻を枕につけるなんて汚いな!」
と思うのだけど、
ヤツにしてみたら、ひょっとしたら
「枕を温めてあげたんだよ!」
という私への温かい真心なのかもしれないよね。
だとすれば、木下藤吉郎の草履取り事件を想い出す。
織田信長は1548年、15歳の時に
美濃国の斎藤道三の娘、濃姫と政略結婚させられている。
1551年、18歳の時に、父・信秀が亡くなり家督を相続したが、
その後、弟・信行を擁立するグループと対立することになる。
1553年、20歳の時に、岳父・斎藤道三と、尾張国聖徳寺で会見、
その3年後の1556年(23歳)、岳父・斎藤道三が、長良川の戦で自害。
その翌年の1557年(24歳)、織田家のお家騒動の根源だった弟の信行を殺害。
木下藤吉郎が信長の草履番だったのはこの年、藤吉郎21歳の頃といわれている。
その後、信長は尾張を統一し、1560年(27歳)、
桶狭間の戦で今川義元を討ちとっている。
草履取り事件は、あまりにも有名な話だから
日本人なら誰でも知っているエピソードだけど、一応以下のような話。
ある雪が深々と降る夜、信長が女部屋からの帰りに草履を履くと、温かくなっていた。
「お前は草履に腰掛けていたな、この不届者め!」
と怒る信長。
秀吉は頑として
「腰掛けてはおりません」
と言い張る。
信長が
「温かくなっていたのが何よりの証拠だ」
と言うと、
秀吉は
「寒夜なので、御足が冷えていらっしゃると思い、
ふところに草履を入れて温めておりました」
と藤吉郎が答えた。
「では、その証拠は何だ?」
と尋ねる信長。
秀吉は衣服を脱ぐと、胸に草履の鼻緒の跡がくっきりとついていた。
信長は感心し、その場で藤吉郎を草履取りの頭に昇進させた。
そういう話だったよね。
RIN(凛)君の前世が藤吉郎であるなら、
私の枕を「温めて待っていた」というのも、あながち全否定はできない。
だけど、日ごろのヤツの悪漢ぶりからすると、
渋谷駅前の忠犬ハチ公や忠臣蔵の赤穂浪士のような厚い忠義心があるとは思いにくい。
おまけに、ヤツのニヤけた笑顔からすると、
私のような疑い深いオバアからすると、
「お尻つけてやったぜ!ザマー見ろ!」
としか思えない。
RIN(凛)君、下品なババアでごめんね。
仲良く寝よう!
そして良い夢、たくさん見よう!