ハイサイ、RIN(凛)ですニコニコ
【初めて見るカメを「怪しいヤツ」と職務質問するRIN(凛)君巡査】

RIN(凛)君は今年の元旦生まれなので、
今日で満10か月目を迎えました。
今春亡くなったラブラドールレトリーバーとは12年暮らしていたので
どうしてもRIN(凛)君は小さく思えてしまうのだけど、
近所の人は
「こんな大きな琉球犬は初めて見た」
と言うし、
付近の野良犬軍団の犬たちとRIN(凛)君を比較しても、
どうやらRIN(凛)君はふつうの犬くらいの大きさくらいに
順調に成長してきたみたいだね。
【名護市立博物館の2階の琉球犬のはく製よりRIN(凛)君の方が大きい】

「こんな大きな琉球犬は初めて見た」
というのは、
琉球犬でも、厳密にいうと、先島に棲む八重山種と、
沖縄本島北部の山原(やまはら)に住む名護種の2typeがあり、
八重山種は大きく、名護種は小さいといわれている。
なので、RIN(凛)君が大きいと思った人は、
昔の名護種を知ってる地元の人だから。
RIN(凛)君の父親は大きかったので、
RIN(凛)君には八重山種の血が入ってることになる。
【今のところ清い交際中のRIN(凛)君とほくろちゃん】

今朝の朝散歩では、例によって最初に「グランドキャニオン」に行った。
ここは三匹の侍のアジトで、RIN(凛)君はこの中の
ホクロちゃん(メス犬)に会うのを楽しみにしているから。
RIN(凛)君にとって「グランドキャニオン」では長く聞き取りにくいと思うので、
RIN(凛)君には「谷(TANI)」と言っている。
なので、
「谷、行こう」
だけで、RIN(凛)君には十分伝わる。
その時に、RIN(凛)君の目線で見た「谷」映像を
イメージとして伝えてあげている。
そうすると「谷」のひと言だけで、
RIN(凛)君はニカッと薄気味悪く微笑んで、
「谷」に向かって走り出す。
【カメに「Woooo!」とうなり威嚇するRIN(凛)君】

「谷」で、三匹の侍とひとしきりたわむれ、別れた後、
10mほど離れた場所で、RIN(凛)君が何やら地面に向かって吠えていたので、
私はヘビと勘違いして
「ヘビさんは危ないから、離れて」
と言って近づくと、ヘビらしい姿が見えず、
モゴモゴ動いてる20cm弱の動物がいたので、
今度はケナガネズミと勘違い。
(南西諸島の固有種、国の天然記念物、環境省レッドリストで絶滅危惧種指定)
よく見ると「リュウキュウヤマガメ」の、おそらく青年。
【カメの甲羅は低く緑っぽいので、成長途上のはず】

「リュウキュウヤマガメ」の青年らしいという根拠は、
甲羅が緑色っぽかったから。
今まで見た「リュウキュウヤマガメ」は褐色系ばかり。
【カメが足や尾を出すと、RIN(凛)君はビクッとしてのけぞる】

「谷」は三匹の侍のアジトだから、
「リュウキュウヤマガメ」は3匹の侍たちに遭っている可能性もあるけど、
RIN(凛)君にとってカメとの出会いは初めてなので、
「怪しい」と敵視して、相手がどんな反撃をしてくるのか
かなり警戒しながらちょっかいを出していた。
【今朝06:20頃の朝日。夕焼けみたいだよね】

傍観していても、イヌとカメ同士だけでなく、私も
楽しくない気まずい空気なので、
RIN(凛)君にロープを付けて場所を移動した。
【とにかくしつこいRIN(凛)君に、カメさんも困っている】

琉球犬は「縄文犬」という、
縄文時代に東南アジアから琉球に入って来たと思われる犬なので、
RIN(凛)君と「リュウキュウヤマガメ」のコラボは、
はるか遠い古(いにしえ)のロマンを感じさせる光景だった。
今から100年前や500年前、1000年前にも、
今のような遭遇があったに違いない。
【RIN(凛)君は狼や最強肉食恐竜ティラノザウルスみたいに見えるね~】

「イヌ&カメ」の諍(いさか)い、
ともに天然記念物ではあっても、
琉球犬は沖縄県の天然記念物、
沖縄固有のリュウキュウヤマガメは国の天然記念物。
琉球犬は飼うことも出来るし、販売も本土などへの移送もOK、
だけど、リュウキュウヤマガメは飼育不可、
2013年にはワシントン条約附属書IIに掲載され、
商業目的での販売は出来ない。
こうなると、イヌとカメの諍(いさか)いは
「水戸黄門」の最後の場面、印籠シーンの前の茶番の殺陣で、
格さんが印籠を出して藩主や家老たちがハハーっとひれ伏すのを想い出す。
なので、格の違いでRIN(凛)君の判定負けだね。
【ほくろちゃんやカメさんと別れ、散歩に集中するRIN(凛)君】