ハイサイ、RIN(凛)ですニコニコ
【樹上でカエルを捕食したガラスヒバァ】

ヘビが苦手な方は見ない方がいいかもね。
最近、ガラスヒバァという、体長100cm前後の、
細長い無毒ヘビがカエルを獲りまくって、
カエルの断末魔の叫び声が1日で2~3回は庭で聞こえる。
「ヒバァ」って「オバァ」みたいで、ちょっとイヤな名前だよね。
南西諸島に棲息する日本固有種のヘビで、
沖縄の方言だか由来なのか「カラスヘビ」の意味らしい。
【直径は太い部分でも1円玉以下で、黒くて細長いヒモみたいなヘビ】

沖縄の動物の図鑑では、ガラスヒバァは「攻撃的」と書いてあるけど、
カエルやシリケンイモリ、ヤモリ、キノボリトカゲの子などに対しては
捕食するために、たしかに攻撃的だけど、
人が近づくと早めに退散してしまう、臆病だけどかなりの俊敏性がある。
私は動物と共生したいので、捕まえるとか退治するというオーラが出ていない。
なので、野鳥やキノボリトカゲなどが私を観察してたんだろうけど、
その後私を警戒対象から外してくれた。
ガラスヒバァもいつしか私に10cmくらいまで近寄るようになってきた。
そのうち、ヘビ使いみたいに首に巻けるかもね。
【ヒメハブの子ども、体長約40cm】

ヘビでもアカマタという、これも「どう猛」といわれる無毒ヘビがいて、
これは最近庭では見かけないけど、これも慣れると逃げない。
動きが鈍いヒメハブは、近くに来たカエルなどを捕食する横着ヘビなので、
これは慣れる慣れないに無関係。
ヒメハブの毒は猛毒とか、大したことないとか意見が分かれているけど、
「踏みつけないと咬まない」という人もいるから、
それほど恐れなくても大丈夫みたいだね。
【ガラスヒバァはホントは毒蛇らしいけど牙が小さくて実害事例がない】

猛毒のハブだけは人には慣れないんじゃないかな。
成体は人が近づくと逃げるか隠れる。
ハブが隠れたところに、うっかり手を伸ばすと、
「攻撃される前に先制攻撃を」と咬みつかれるので、これが心配なんだよね。
子ハブは動きが鈍く、たいていヒメハブのように動かない状態でいることが多い。
私は子ヘビに咬まれないように、子ヘビのBODYを傷つけないように
細心の注意を払って子ハブを捕獲して、国有林に逃がしている。
この賛否はあるだろうけどね。
【RIN(凛)君が見つめているのは黄緑色っぽいリュウキュウアオヘビ】

我が家は、一戸建ての借家だけど、
借りる前は廃墟の状態だったので、リフォームをして住めるようになった。
リフォームといっても、プロの大工や工務店に依頼せず、近い知り合いだけで、
もちろん私もやったよ。
なので、仕上がりはあちこち素人の仕上がりが目立っているけど、
ここの最大の利点は家賃はタダ!水道代もタダ!
おまけに農地もタダで好きなだけ貸してくれて、有機肥料の豚糞もタダ!
【網戸のわずかな隙間から洗面所に侵入したガラスヒバァ、RIN(凛)君が発見!アキサミヨ~!】
 
私が住む前の廃墟の頃は、ここはヤンバルクイナやヘビの楽園だったみたい。
リフォーム時にも、ハブ、ヒメハブ、アカマタ、ガラスヒバァ、
リュウキュウアオヘビ、コブラ系のハイ、もういろんなヘビがわんさかいたよ。
毎年、納屋付近でハブが産卵しているけど、私が住む前から、
おそらくそのハブの先祖がそこで産卵していたんじゃないのかな。
なので時々、庭に成体ハブが侵入するし、
風呂場には子ハブも侵入することがある。
【段ボール箱や容器、傘の中まで自在に入り込みカエルなどを探すしつこさ】

3年前の台風の時は、納屋にいろんな荷物を積み上げて、
雨漏りの様子を見に行ったら、私の頭上の荷物の上から、
大きな成体ハブが私を見下ろしていて、
私はしばらく気づかなかった時もあったよ。
殺気を感じて上を見たらハブと目が合った。
といってもヘビは目が退化してほとんど見えないから
舌をチロチロ出して温度キャッチセンサーにしてるんだけどね。
私は仰天したけどハブは攻撃態勢に入っていなかった。
【隙あれば室内に侵入しようとするガラスヒバァ】

成体ハブが庭に侵入すると、ガラスヒバァが一斉に非難するし、
ハブが独特の怪しいオーラを出すので、
「なんか雰囲気だな」と、危険が感じられる。
言い換えれば、ガラスヒバァが居る時は安全といえる。
ただし、子ハブはそういうオーラを出せないようだし、
動かないので、近くにいって初めて「あっ!子ハブだ!」と気づく。
黄色っぽい色のハブは見つけやすいけど、
グレーっぽいのは、見つけにくい。
とにかく、子ハブで動いてるのを見た記憶がほとんどない。
それくらい子ハブは動かない。
子ハブの方が、成体ハブより猛毒らしいけどね。
【昼行性で、庭のあちこちに出没するガラスヒバァ】
 
3月14日のホワイトデーにRIN(凛)君が家族になり、
RIN(凛)君は生まれながらの猟犬だから、嗅覚や聴覚などが発達している。
そのため、ヘビもすぐに見つける。
「ゥワッ!ワッ!ワッ!…」と吠える。
RIN(凛)君はなぜか「ワン!」と言えない。
ヘビには30cm以内には近づかず警戒態勢をとる。
散歩中も、「ゥワッ!ワッ!」とか草むらに吠えることがある。
RIN(凛)君がいると、ヘビに咬まれる心配はなさそうで安心。
【独特のオーラを放つハブ、この黄色っぽいタイプは目立つ】

ガラスヒバァは、RIN(凛)君が家族になってから、一時期姿を消していた。
RIN(凛)君を警戒して様子を伺っていたんだよね。
RIN(凛)君がヘビに危害を加えないようだと判ってから、
ゾロゾロ出てくるようになり、
最近はRIN(凛)君の行き手をさえぎるように静止して
なかなか動かないガラスヒバァまで出て来た。
ちょっと調子こいてるよね。
そのうちRIN(凛)君の逆鱗に触れるんじゃないかと心配になる。
【RIN(凛)君の行く手をさえぎるガラスヒバァ、お互いに静止中】

カエルの断末魔の叫び声は、たしかに悲哀を感じるよ。
だけど動物は生態系の食物連鎖、つまり弱肉強食という
弱い者が強い者に捕食されるのが自然界の宿命。
残酷なようだけど、人間だって動物を殺して食べている。
殺す現場を見ていないだけのこと。
【樹上に上がると枝みたいになって判りにくい。この画像では右が頭】

ヘビがカエルを捕食する、といっても無差別に殺りくするのではなく、
自身が生きるためだし、空腹になってもいつでもどこでも
自由にカエルを食べられるわけじゃない。
必死にカエルを探し回り、ようやく見つけて捕まえて食べるのだけど、
カエルの足に咬みついたはずなのに、逃げられてしまうことも時々ある。
カエルを捕食している時は、ヘビはきっと「恵み」に感謝しているはず。
カエルはカエルで小さな昆虫を捕食している。
昆虫は、さらに小さな虫を捕食している。
そういう食物連鎖のピラミッドの頂点に君臨するのは、
いつしか人間になってしまい、
人間はあらゆる生物の生殺与奪の権利を掌握して
おごりたかぶっている。
【ヒメハブの青年、昨夕の撮影だけど、色がうまく出てないね、ホントはもっとこげ茶っぽい】

昔から、好き勝手なへ理屈をつけては人間同士が殺し合ってきた。
今もあちこちで殺し合いが行われてる。
人類の歴史上、戦争をしなかった期間が50年と続いてきたことがない。
文明や技術が発達して人間があまりにも高慢になり、
神にも近づこうとした結果、天罰が下るというと、バベルの塔を想い出す。
旧約聖書の「創世記」中に登場する巨大な塔で、
古代オリエント最大の都バビロン、チグリス・ユーフラテス川付近にあったらしい。
ノアの大洪水ののち、人類がバビロンに、
天にも達するほどの高塔を建てようとしたのを神が怒り、塔を破壊し、
それまで共通した一つの人間の言葉を、互いに言葉が通じないようにされた、
という有名な物語。
人や自然というだけでなく、大地や太陽、雨や風、火、空気、水…、
あらゆる天地一切の恵みに感謝して生きてきた祖先。
ガラスヒバァの活動を観ていると、私も初心に帰りたい気分になる。
【RIN(凛)君のこういう態勢は、しつこくからむ時のサタン化ポーズ】