単純に“純国産”とか“鮮度”、“希少性”、“安全性”を
売りにするだけでは、あまりにも“芸”がありません。

せっかくコーヒーを栽培するなら、
世界最高のコーヒーづくりに挑戦したいものです。

沖縄コーヒーの品質を高めるためには、
個々のコーヒー栽培農家のレベルアップも必要ですが、
コーヒー栽培者側の統一された基準づくりも
今後は必要になると思われます。

将来的には、
ハワイのコナ・コーヒーのように、
世界中で認知される沖縄ブランドのコーヒーが
出来るはずだと思っています。

熟慮したわけではありませんが、
私が常々念頭に置いている栽培管理上の考え方をご紹介します。

1.“品種”の統一
・コーヒーの木で、
 「アラビカ種であれば何でも良い」
 というのではなく、
 その品種ごとに収穫・分類されなければならないと思います。

2.優良な木の種から発芽させた苗木を使うこと
・健康で、良い実をたくさん付けた優良なコーヒーの木の種から
 発芽させた苗木を使うべきだと思います。

3.苗木の選別
・発芽して育苗した苗木で、
 形の良いものを選別することも重要でしょう。

4.圃場、土壌作りと肥料
・防風対策の具体的方法と効果性
 ハイビスカスやカボックを防風林にされている
 山城先生の方式で良いと思います。

・除草剤や農薬の使用はしないこと

・使用して良い有機肥料と使用しないほうが良い肥料を分けること
 「鶏糞」は使用しない方が良い、というのは私の持論です。
 詳しくは、また後日書かせて戴きます。

・葉面散布の頻度と液肥の内容、希釈倍率など

・土壌の排水性についての考え方

・追肥の時期と施肥の内容・量、与え方

・病害虫対策の研究
 殺虫剤は島唐辛子、月桃などを木酢、焼酎漬けにしたもので、
 効果性を確認していますから、
 化学殺虫剤や農薬の使用はせずに
 予防をする方法を確立すべきだと思います。

5.移植の時期
・植え付けの時期
 沖縄では、
 3月下旬から台風が襲来する前の6月くらいが適当ですが、
 さらに旧暦や潮汐も関係しているのかもしれません。
 (現在、研究中です。)

・支柱の有無

・樹齢ごとの分類

6.収穫方法・熟度が不完全な豆は収穫しない
・収穫後の処理方法

7.剪定時期と方法


等級の基準づくりの必要性
現在の沖縄コーヒーは、
生産者がそれぞれ独自のやり方を貫いています。

悪く言えば「バラバラ」です。

将来的には、
沖縄コーヒーの“統一基準”をつくり、
沖縄コーヒー自体の品質を安定させ、
より価値を向上させる取組みをしなければならないと思います。

“統一基準”のプログラムは
コーヒー栽培農家だけではなく、
専門家や取引業者、行政も参加させることが肝要と思われます。

防風林に向くハイビスカス(在来種)

沖縄移住 コーヒー栽培 ブルーボトルコーヒー
【ハイビスカスの花】

沖縄移住 コーヒー栽培 ブルーボトルコーヒー
【ハイビスカス】


防風林に向くカボック

沖縄移住 コーヒー栽培 ブルーボトルコーヒー
【カボック】

沖縄移住 コーヒー栽培 ブルーボトルコーヒー
【カボック】

沖縄移住 コーヒー栽培 ブルーボトルコーヒー
【カボック】